ミニバスや中学校でのゾーン・ディフェンスについて

みなさん、こんにちは。

いつもありがとうございます。

さて、先日旭川でJBA講習を行った際、初の試みとして、講習後の座学会と、意見交換会を実施してみました。

こういう機会で一番意識しているのは、「自分から何か教えてあげる」というスタンスではなく、「コーチ同士意見を交換する」というスタンスでいたい、ということです。JBLなどの経験があるから、即ミニバスや、中学校、高校のコーチに何か教えられる、ということでは絶対無いですし、ましてヘッドコーチ経験が無い自分からすると、コーチングのわびさび、学校教育という中での「部活」という位置づけでの指導、女子の指導、成長期、思春期の指導などは、当然わからないことが多い訳で、こういった講習会で出会う先生達からたくさんの教えを受けることの方が実は多いんです。

私からはJBLのコーチや、海外の経験を少しでも先生や生徒に伝えて、それぞれの指導や練習のヒントやきっかけを作る、という意味合いで、出来るだけ多くの部分をカバーしようと頑張っています。

今回の講習でも、個人的にお話できた先生は、「そういうことですか!すぐに練習で試してみたい!」と言ってくれた先生が多かったです。やはり全体に教えていたりしている所を見たり聞いたりしても、具体的にそれぞれが悩んでいる事例に落とし込んで説明した方がわかりやすいようなんです。だからもっと参加している先生方とコミュニケーションがとれるように、次回からはこころがけていきたいな、と思っています。

さて、今回そんな意見交換会の中で出た意見がありました。

「中学校の指導をしているが、ゾーン・ディフェンスしか教わっていないミニ上がりの子にマンツーマンの指導をするのが難しい。ミニバスや中学校の現場でのゾーン・ディフェンスの指導についてどう思われますか?」

アメリカでは小学校ではゾーン・ディフェンスは禁止していますし、やはりボールを飛ばすことに限界のある小学生にゾーン・プレスやゾーン・ディフェンスを強いて目の前の試合に「勝つ」ことは出来ても、その子の将来のためにならないのでは無いか。。。

個人的にはそんな印象を持っていました。

ところが、旭川工業の前野先生のお話を聞いて、すごく勉強になりました。

「個人的には中学校でゾーンしか教わっていなかったといって、高校でディフェンスの指導に困ったことはありません。逆にゾーンを教わっている子は、「こういうプレイやビジョンの持ち方が出来るのか!」といった気付きをもらうことがあります。

またバスケットの戦術に白・黒をつけるのは個人的には好きではない。韓国の高校生は、ゾーン・ディフェンスも本当にうまく攻める。あれはきっと幼少の時からゾーン・オフェンスをしっかりやってきている経験があるからでしょう。むしろ、そういったゾーン主体のチームを相手にどうやって自分のチームを準備出来るか、自分のチームのゾーン・オフェンスをどれだけ向上出来るかに、重きを置いて指導したい。。。」

といった内容の話をされていました。

確かに指導者として、「あのチームは小学生にプレスを教えているから勝っている」というイメージを持ってしまっているだけで、自分のチームをしっかり準備するのに多少なりとも支障をきたすと思うのです。どんな戦術も、相手もしっかりとレスペクト、尊重して準備することで、自分のチームの、また自分のコーチとしての力を最大限発揮出来るのではないか、と。

もちろん、日本協会とか国全体の強化政策を考えるような方達は、大きな視点に立って、いろいろと諸外国の状況を調べたりも大切なのでしょうが、我々現場のコーチにとっては、目の前のチームを、しっかりと試合に向けて準備する、という基本をまず大切にしなければならないのではないでしょうか。。。

また「良い・悪い」では無く、「ゾーンを指導されてきた子はこういう特徴があるんだ・・・」と気付ける前野先生の眼にすごく感銘を受けました。

現場で何年も教えてきた先生達は、本当に考えが深い。

そういう先生達との出会いがとてもありがたく、これからも大切にしていきたいし、また周りの人にも出来る限り伝えていきたい、そんな気持ちを毎回、感じさせてもらっています。

また、いつか旭川に行けるのを楽しみにしたいです。

次回までにもっと経験と見聞を重ねて、レベルアップしなくては!

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ