みなさん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。
毎年、結構テーマを決めて勉強しているようにしています。(突然テーマが変わることもありますが(笑))
スタッツだったり、映像処理だったり、スカウティングだったり。。。
使っているMACのアプリケーションの使い方、といった具体的なテーマもあれば、「戦術」とか「コーチ哲学」とか、「整理術」といった漠然としたテーマまで。。。
昨年は、「整理」をテーマに、これまで習ってきたことをまとめて講習会やセミナーで発表したり、仲間のコーチに伝えて、フィードバックをもらったり、このHPを作ったのも、そんな「整理」のため、という意味もありました。
今年は、また「戦術」とか、バスケット論に戻ってみようかな、と。
古今東西、古くも新しくもたくさんのバスケットの試合をみたり、自分の気になる本を読みながら、勉強してみようかな、と思っています。
そんなことで、最近勉強しようとアマゾンで買ったのが、これ(英語版)。
John Woodenは、Practical Modern Basketball以外は、哲学に関する本が多く、このPractical Modern Basketballも基礎的な所が多くカバーされているため、具体的な戦術はあまり触れられていないんです。(英語版)
だから、このUCLA Offenseは、ちょっと気になって購入してしまいました。
読み始めて気がついたこと!
Triangle Offenseとすごく共通点が多いということ!
これ、昔も感じたことがあったんです。
DUKE大学とUTAH大学に行った時に、コーチ達が「これを勉強したから読んでみろ」って言って、段ボールに無造作に入れられた何冊もの本やビデオを、持ってきてくれたんです。練習無い時とか試合でアウェイに行っちゃっている時とか、ひたすら読んで勉強していました。
1950年代に書かれた物とか、3Pもショットクロックも全然無い時のコーチの戦術本とか、正直あまり意味が無いのかなあ、と思って読んでみたらとんでもない。今と全然変わらない。
今あるマンツーマンオフェンスもゾーンオフェンスも、全てそこに記された「原則」にのっとったもので、新しいオフェンスとかって逆になかなか無いんじゃないか、って思ったくらい、バスケットってすごく昔から研究されてきたって知ったのでした。これもあって、日本でもベテランのコーチ達をすごくレスペクトしているんです。昔は、今と違って情報化社会でもなく、一冊の本を何度も読み返したり、一本のビデオを擦り切れるまで観たり
して勉強していたとお会いしたベテランコーチのほとんどの方がおっしゃいます。
最近読んだオシムの記事の中にも、「戦術というものは流行はあっても、進歩は無い。戦術の流行は繰り返し戻ってくるものだ。昔流行っていた細いネクタイと同じように、昔流行った戦術が、繰り返し蘇ったりするものだ」的なコメントがありました。これ、「なるほど!」って思えたのも、この経験からでした。やっぱり歴史を知っているコーチが言うことは深い!!!
ってな訳で、UCLA Offenseをみても、広い意味でTriangle OffenseやPrinceton Offenseのバリエーションも含まれている感じがしますし、すごく面白いんです。
○○の××オフェンスとか、いちいち勉強してもきりが無い、って思う方もいらっしゃるかも知れませんが、結構共通点探しをしていくと面白いし、そのオフェンスのキーとか、メインポイントをそれぞれのコーチがどのように分類したり、表現しているかをみると、自分のコーチングにもかなり参考になります。
あとは、それをどうやって整理していくか、って所が一番の悩みなのですが。。。アメリカのコーチって、結構プレイブックとか作って、自分の哲学とか、全部まとめている人が多い。日本の名コーチも何十冊ものノートにひたすらまとめている、って方もいると話には聞いています。。。。
アジア大会の準備やこれまでの大会の総括もあるので、休み休みですが、勉強、整理続けていきたいと思います!