みなさん、こんにちは。
もう随分~、昔のことになりますが、昨年を持って引退した菅選手のことについて書きたいと思います。ジェリー・スローンの引退を聴いたら、ふと思い出してしまった。。。
時間経ってしまったけれど、日立サンロッカーズで一緒に仕事をさせてもらったチームメイトです。日立サンロッカーズがJBLに参加してからずっと在籍していた選手で、Mr.サンロッカーズなんて呼ばれていました。オールジャパンでは2009年、2010年と2年連続ベスト5、2008-2009にもリーグのベスト5に選ばれています。
みんな覚えていないですが、彼、2006-2007シーズンに骨折の大けがをしているんです。当時、30歳。それをしっかりと完治させて、ベスト5に入るくらいの所までカムバックするんですから、本当にすごい。同い年としては、正直、もう難しいかな、って怪我した直後は思ったんです。でも、「まだやりたい」って本当に一生懸命頑張って、怪我したことを感じさせないプレイでチームを引っ張ってくれました。会社の仕事もしっかりしているのに、それでもベスト5に入る。怪我をしてもベスト5に入る。本当に、見習いたい所ばかりの選手でした。
菅選手からは「プロ意識」とか、「相手の意図を汲み取る力」とかを教えてもらった気がします。
自分の仕事はしっかりこなす。ということが、すごく滲み出ていたし、同じチームで働く者としては、こちらも絶対に自分の仕事はこなさなくては、というプレッシャーも感じました。当たり前のことなんですが、良い影響をたくさん受けました。
人の表情だったり、仕草とかにも気付くタイプの人で、ヘッドコーチの意図なんか、僕よりもわかってたんじゃないでしょうか(笑)。外国では「表現してなんぼ」というか、「自分の意図することを言葉に出来ること」が求められますし、そう出来ない人はレスペクトされない部分があります。でも、「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉では無いですが、言葉では無いコミュニケーションって存在すると思うんです。菅選手って、結構そういう所、すごく秀でていた気がするんです。4年間一緒に仕事をしましたが、そういう所から気付かされること、教えてもらうこと、多かった気がします。
今年は代々木でも、引退セレモニーをしたり、地元でもセレモニーをしたようです。あれだけ大きなセレモニーってやってもらえる人ってなかなかいないと思うんですが、彼はそれだけのことをした選手だと思うし、日立サンロッカーズにとってはもちろん、バスケットだけに専念出来る選手が増えてきたJBLの他のチームの選手にとっても、ああした選手がベスト5になるってすごく良い刺激になったことじゃないかなあ、って個人的には思うのでした。
随分、時期外れな紹介になってしまいましたが、またそれが自分らしいということで(笑)
菅選手、お疲れ様でした!