オフェンスのまとめ① 〜エリア別の得点と目標値〜

皆さん、こんにちは。

今日から少し今までの整理をしてみようとふと思い立ちました。
いろいろなところで勉強させてもらって、今のところの自分の考え方を振り返ってちょっと整理してみようかな、と。

今回はオフェンスについてです。
日立サンロッカーズでアシスタントコーチをしていた頃、当時ヘッドコーチだった小野秀二さんがスタッツに詳しい方だったので数字をよく使いました。

2年目から何がきっかけで取り始めたか忘れましたが、エリア別のシュート確率と得点などを記録するようになりました。コートを3つに分けて、ペイント、ミッドレンジシュート(ペイント外で3Pライン内)、3Pと分けたんです。これを3年続けると色々なことが見えて来ました。

①それぞれの目標値
みなさん、それぞれのエリアでどのくらいの確率でシュートが入れば良いかご存知ですか?
3年取り続けるとだんだん見えて来たのは「大体の目標値」でした。

ペイント 60%
3P   40%
ミッドレンジ ???

3Pは一般的に40%と言われていますし、これは簡単でした。ペイントは思っていたより低く60%でした。
そしてミッドレンジはなんと平均で20%前半しか入らなかったんです。
なので何パーセントを目標値にすれば良いかまるでわからなかったんです。

のちに「ドリブルドライブモーション」、ヴァンス・ヴォルバーグさんのビデオを見てわかったのですが、ミッドレンジの目標値はわずか35%。これはミッドレンジのシュートはオープンのキャッチ&シュートが少ない、ということが原因のようです。クローズアウトが容易なのでディフェンスのチェックを受けやすいですし、スクリーンを受けてからのシュートやドリブルからのシュートが多くなるため、難易度が高くなります。

また面白いのは「得点王」と言われる人はこのエリアのシュートがうまい人が多い、ということです。日本では往年の名選手では折茂武彦さんや北卓也さん、後藤正規さん、最近で言えば川村卓也選手などもそうですよね。女子でも大山妙子さんなどそういうタイプでしたし、大神選手もミッドレンジが得意な選手です。NBAでもマイケル・ジョーダンだったり、コービー・ブライアントだったり、点取り屋は得てしてミッドレンジがうまい人、というのも実はこのレンジのシュートが難しい、ということが影響しているのかも知れませんね。

②試合に勝つこととペイント内の得点、確率との相関関係
3年取り続けると、「30点・60%」という数字が浮かび上がってきました。
これはどういうことかというと、こちらがペイント内で30点取り、しかもペイント内の確率が60%以上の時は勝率がぐっと高くなる、ということです。
例えばペイントで30点取っても、45%の確率しか入らないと、その分アテンプトが多くなります。そうすると勝利には繋がらない。

これは当時リーグ最少失点をしていて、オフェンスでは逆に得点が少ない日立サンロッカーズでの数字だったので日本代表の時は「40点・60%」くらいの数字になることがわかりました。

この数字が自分のオフェンスに対する考え方を大きく変えることになりました。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ