中卒でプロ?早い年齢におけるプロへのチャレンジについて

Twitterを通じて多くのコメントありがとうございます!
今後もたくさんの方と意見を交わしていければと思いますのでリプライ等お待ちしております!

※本投稿はTwitter(@SeanTodo)の投稿を抜粋したものです。
 まとめをご覧になる場合はこちら


2021/7/27
(東京オリンピック2020 女子 予選ラウンド 🇯🇵日本74-70フランス🇫🇷を終えて)

女子は主力選手は高卒でプロになるからね。
Bリーグの高卒率とは雲泥の差。
そこはとてつもなく大きいと思う。

年齢は財産。


世界的には違うかもです。男子は総合職で将来会社に、女子は高卒で一般職でいい、みたいな男尊女卑的な考えが、スポーツの世界ではたまたまプラスに働いた文化がそのまま残ってる気がします。世界は男子も中卒でもプロに行く。日本の女子よりも早いんです。


ここまでのツイートを見て、皆さんきっと特別指定に関して自分が前向きかと思ってらっしゃると思うのですが、ちょっとここは違って、リーグ初動期は学生がどれくらい通用するか、見てみる、という面でよかったとは思うんです。でももうある程度、どのクラスの選手が通用するかはプロ側も学校側も見えてきたと思うので、プロに翌年行かない選手(例えば大学の下級生)は、怪我のリスクとか、滞在期間(多くはインカレ後の1月〜3月でシーズン途中に入って途中に満了してしまう)を考えると、プレーオフに向けてのチーム創りや精度アップを考えるとどっちがいいかは再考して良いのかな、と思います。
ただ、「学校通いながら、プロ」の選択肢はまだまだないのかもしれないですよね。。。 アスフレにいたケイン・ロバーツのように、そこからNCAAに行く、という道もあるし、選択肢は増やしたいですよね。


女子にとってプラス、ですよね。 これは絶対だと思います。高卒で即戦力としてどんどん伸びていく選手、多いですもん、WJBLは。
WJBLで大卒がルーキーで入ってくる時、高卒はもう5年目で、すっかりスターターが板に付いている選手もいますし、「え、同い年?」というのは女子ではよくありました。


確かに甲子園を沸かせた2人の差は大きかったですよね。 個人差もあるから一概には言えないですが、単純に年齢関係なく「自分がいられる最高の競争の場に出来るだけ立ち、日々切磋琢磨すること」が競技的には成長を一番助けるのではないかと。

一方でここでいる斎藤投手が失敗だったか、というのはまたまた違うかな、と。
よく言われるのは「(学校教育が)成功か判断できるのは10年、20年後先、教えた子たちがどんな人生を送っているかでのみ判断できる」ということ(John Wooden)

だから「競技的」なものを求めるなら、プロに早く、という言い方ですかね。 どちらにせよ選択肢は増やしてあげたい


代表選手ならほぼ全員。大学生も割と多いですかね。河村選手なんて絶対行けましたし。今の高校生はごめんなさい、あまり観れてないです。
ただ、これは「行かなきゃだめ」ということはないです。例えばプロから声がかかっても進学する高校生は野球でもサッカーでもいますよね。そんなイメージかと。

10年前、トーマス・ウィスマンコーチが代表のHCの時に、15歳の富樫勇樹と17歳の渡邊雄太を代表に選出しました。その時、シニア代表、U24、U18、U16全てのカテゴリーでACを自分が務めていて、そういう“将来の代表選手“の発掘が自分の仕事でした。今の代表選手はみんなその時に目をかけていたし、そういう面では高校、大学時に他の選択肢があってもよかったかな、と。他の選択肢があった(選んだ)富樫選手(高卒でbj→20歳でNBAサマーリーグ出場)と渡邊雄太選手(高卒でプレップスクール→NCAA→Gリーグ)がどう変化していったのかはご存知の通りです。馬場選手も大学4年時にアルバルクに入団、日本の大学がダメなわけではなく、「選択肢があるかないか」なのだと思います。逆にアメリカに早くに行って、思ったより伸び悩んだ選手がいるのも事実です。自分はそこはいく場所を間違えたり、しっかりとしたアドバイスを受けていなかったからだと思います。日本でも今インターハイのベスト8に残っている高校に行くのと、県大会止まりの高校に行くのとでは雲泥の差だし、トップの高校でも指導者やスタイルで合う・合わないが外から見ていて明白な場合があるじゃないですか?
海外に行って伸び悩んだケースは、こういったケースが多かった、というのが自分の持論です。


昔シャンソンにいた相澤選手は引退して大学に進学しましたし、海外に行った時出会った2部・3部の若手は、移動の飛行機で勉強してました。大学に通いながら2部・3部でプレーする、とか、20歳で「今年結果出なかったら、バスケは辞めて医者になる」とか。何をいつ優先するかなので反大学進学とは違うかと


大学が悪い、とか言いたいわけではなく、海外に比べ日本の、特に男子は選択肢が意外に狭い。プロ化するのも遅かったから実業団だと生涯雇用が原則でしたし、大卒が当然優遇された。
ただプロ化した今、
・高校(中学)→プロ
・高校(中学)→海外(米国・ヨーロッパ)
という選択肢が増えてもいいかと

プロとアマが混同しちゃってましたね。「トップリーグ」と思ってください。男子で大卒でなければ入れなかった、というわけではなくて、みんなそうだからそうなっていた、というのが正しいですかね。そこは会社が決めているわけではなく、コーチやGMも自分がそうだったからそれが当たり前になっていた。
だから、そこは「日本の常識」が「世界の非常識」になってしまっていた。もともと高度経済成長を支えたのはこうした福利厚生がかなり手厚く生涯雇用が中心だった日本の会社で、そこの中で日本各地にある工場や営業所に自分の会社のロゴを背負ったチームを置いて、家族で応援しよう、みたいなのが日本のスポーツ文化の背景にはあったので。
言いたいのは「男女で高卒採用、大卒採用を会社が分けて決めていた」というのではなく、ただずっと習慣づいてきたものを踏襲してきてそれが常識になっていた、ということです。


野球やサッカーは高卒普通ですが、確かにその後のセカンドキャリアで失敗する例もよく聞きます。そしてセカンドキャリアがやっぱりまだ一部のスターしか確約されないようなことも。。。
イタリアの例でいえば、試合出てる、出てないじゃなくて20歳とか23歳でプロ続けるか進学して次行くか考えていたのが印象的でした。2部にいようが3部にいようがどうしてもやれるまでやりたいじゃないですか?でも彼らは割と早い段階で見切りをつけようとしていた。プロでも一部のトップじゃないと意味がない、というか、そこは割と現実的でしたね。。。 高卒でプロでトライして、20歳とか22歳までやって大学進学、なら可能性としては悪くはないのかな、と。日本の社会が変わらなくてもまだやれると言えばやれる。


これはアメリカを知っている人ならそう思うでしょうね。特にアメリカの大学は本当に文武両道だし、「バスケをとるか、学問をとるか」というような選択は迫られないですし。ちゃんと勉強していればバスケで失敗したって、日本に帰ってきて、十分1部上場でもどこでもトライはできるし、人種のるつぼ、と言われるだけあって、世界で起きてることにも敏感になれるし、何より外に出ることで日本の良さや日本人としての自分とも向き会える(僕でさえ自分がどれだけ“日本人か“というのを思い知らされた)。進学は大事。これは日本でも同じだと思う。
ただ、一方でギリシャとかは16歳からトップチームに入った選手とかは保護者にも本人にもカウンセラーがつく。いや、つけないと行けない、と言っていました(3年前はまだ完備していなかった)。中学校を上った少年が数千万を稼ぐ大の大人たちとポジション争いをするので、いじめもあるし、脱落する選手もいるのだとか。だからそういう面では我々のいう「ライフスキル」ではないかもしれないけど、ギリシャでは目の前の環境に順応するためのスキルを専門家の手を借りて教えようとはしています。それがライフスキルといえばライフスキルだなあ、とこのツイートを見て思いました。

間違い無いですね。ただ、オリンピアコスでもまだまだそこは足りてない、みたいなスタンスだったので、一つ一つコツコツ変えて行くしか無いかと。今はSNSの声も届く時代。こうやってバスケットが注目されたり、先生みたく昔から言ってきたことをより多くの人に受け取ってもらえるのは大きいと思う。


アメリカの大学を出た自分からすると、卒業するのは専攻にももちろんよりますが、一般的にはアメリカの大学の方が大変かな、と感じます。代返は出来ないし、たくさんのクラスでペーパー書かせられる上に人のペーパーコピペしたら、一発退学ですし。英語でのスピーチとかも義務付けられてますし。
ペーパーは本当に大変で、自分の場合は論理的な話し方やまとめを出来るようになったのはアメリカの大学で徹底的に赤字入れられたことが大きいですかね。「同じこと言い過ぎ」、「序文と結論がずれてる」、「曖昧すぎる」。。。何度書かれたことか。
でもそのおかげでプレゼンもパワポも出来る様になったし、バスケ業界以外の就活時もどこも落ちなかったですね。実の親が「あんたなんか、そんな立派な会社がとってくれるわけないじゃない!」と嘘つき扱いするくらい高校の時から比べたら大成長したので。バスケだけじゃないのがあまり知られてないかも




まとめ

2021/7/27
(東京オリンピック2020 女子予選ラウンド 🇯🇵日本74-70フランス🇫🇷を終えて)

岡田優介選手が国内の育成体制について下記のツイートをしていました。

日本では女子の主力選手は高卒でプロになり、即戦力としてどんどん伸びていく選手が多いです。
有望選手は8割方、高卒でWJBLに行きます。大卒がルーキーで入ってくる時、高卒はもう5年目で、すっかりスターターが板に付いている選手もいますし、「え、同い年?」というのは女子ではよくありました。
Bリーグの高卒率とは雲泥の差。そこは男子との差がとてつもなく大きいと思う。年齢は財産。

「日本の常識」が「世界の非常識」

大学が悪い、とか言いたいわけではなく、海外に比べ日本の、特に男子は、選択肢が意外に狭い。プロ化するのも遅かったから実業団だと生涯雇用が原則でしたし、大卒が当然優遇された。

トップリーグに男子が大卒でなければ入れなかった、というわけではなくて、みんなそうだからそうなっていた、というのが正しいですかね。そこは会社が決めているわけではなく、コーチやGMも自分がそうだったからそれが当たり前になっていた。「男女で高卒採用、大卒採用を会社が分けて決めていた」というのではなく、ただずっと習慣づいてきたものを踏襲してきてそれが常識になっていた、ということです。
だから、そこは「日本の常識」が「世界の非常識」になってしまっていた。
もともと高度経済成長を支えたのはこうした福利厚生がかなり手厚く生涯雇用が中心だった日本の会社で、そこの中で日本各地にある工場や営業所に自分の会社のロゴを背負ったチームを置いて、家族で応援しよう、みたいなのが日本のスポーツ文化の背景にはあったので。
男子は総合職で将来会社に、女子は高卒で一般職でいい、みたいな男尊女卑的な考えが、スポーツの世界ではたまたまプラスに働いた文化がそのまま残ってる気がします。

世界と比べ、遥かに選択肢が少ない日本のプレーヤー

ただプロ化した今、
・高校(中学)→プロ
・高校(中学)→海外(米国・ヨーロッパ)
という選択肢が増えてもいいかと。

世界は男子も中卒でもプロに行く。日本の女子よりも早いんです。

個人差もあるから一概には言えないですが、単純に年齢関係なく「自分がいられる最高の競争の場に出来るだけ立ち、日々切磋琢磨すること」が競技的には成長を一番助けるのではないかと。
よく言われるのは「(学校教育が)成功か判断できるのは10年、20年後先、教えた子たちがどんな人生を送っているかでのみ判断できる」ということ(John Wooden) 。
だから「競技的」なものを求めるなら、プロに早く、という言い方ですかね。

日本でも野球やサッカーでは高卒は普通ですが、その後のセカンドキャリアで失敗する例も確かによく聞きます。そしてセカンドキャリアがやっぱりまだ一部のスターしか確約されないようなことも。。。

イタリアの例でいえば、試合出てる、出てないじゃなくて20歳とか23歳でプロを続けるか進学して次に行くかを考えていたことが印象的でした。
2部にいようが3部にいようがどうしてもやれるまでやりたいじゃないですか?でも彼らは割と早い段階で見切りをつけようとしていた。プロでも一部のトップじゃないと意味がない、というか、そこは割と現実的でしたね。。。
高卒でプロでトライして、20歳とか22歳までやって大学進学、なら可能性としては悪くはないのかな、と。日本の社会が変わらなくてもまだやれると言えばやれる。

「プロに行かなきゃだめ」ということはないです。例えばプロから声がかかっても進学する高校生は野球でもサッカーでもいますよね。そんなイメージかと。
10年前、トーマス・ウィスマンコーチが代表のHCの時に、15歳の富樫勇樹と17歳の渡邊雄太を代表に選出しました。その時、シニア代表、U24、U18、U16全てのカテゴリーでACを自分が務めていて、そういう“将来の代表選手“の発掘が自分の仕事でした。
今の代表選手はみんなその時に目をかけていたし、そういう面では高校、大学時に他の選択肢があってもよかったかな、と。他の選択肢があった(選んだ)富樫選手(高卒でbj→20歳でNBAサマーリーグ出場)と渡邊雄太選手(高卒でプレップスクール→NCAA→Gリーグ)がどう変化していったのかはご存知の通りです。馬場選手も大学4年時にアルバルクに入団。

日本の大学がダメなわけではなく、「選択肢があるかないか」なのだと思います。

アメリカへの進学はアドバイザーが必要

逆にアメリカに早くに行って、思ったより伸び悩んだ選手がいるのも事実です。
自分はそこは行く場所を間違えたり、しっかりとしたアドバイスを受けていなかったからだと思います。
日本でも今インターハイのベスト8に残っている高校に行くのと、県大会止まりの高校に行くのとでは雲泥の差だし、トップの高校でも指導者やスタイルで合う・合わないが外から見ていて明白な場合があるじゃないですか?
海外に行って伸び悩んだケースは、こういったケースが多かった、というのが自分の持論です。

アメリカの大学環境を知っている人なら、「大学へ行くべき」と思うでしょうね。
アメリカの大学は本当に文武両道だし、「バスケをとるか、学問をとるか」というような選択は迫られないですし。ちゃんと勉強していればバスケで失敗したって、日本に帰ってきて、十分1部上場でもどこでもトライはできるし、人種のるつぼ、と言われるだけあって、世界で起きてることにも敏感になれるし、何より外に出ることで日本の良さや日本人としての自分とも向き会える(僕でさえ自分がどれだけ“日本人か“というのを思い知らされた)。
進学は大事。これは日本でも同じだと思う。

アメリカの大学を出た自分からすると、卒業するのは専攻にももちろんよりますが、一般的にはアメリカの大学の方が日本よりも大変かな、と感じます。代返は出来ないし、たくさんのクラスでペーパー書かせられる上に人のペーパーコピペしたら、一発退学ですし。英語でのスピーチとかも義務付けられてますし。
ペーパーは本当に大変で、自分の場合は論理的な話し方やまとめを出来るようになったのはアメリカの大学で徹底的に赤字入れられたことが大きいですかね。「同じこと言い過ぎ」、「序文と結論がずれてる」、「曖昧すぎる」。。。何度書かれたことか。
でもそのおかげでプレゼンもパワポも出来る様になったし、バスケ業界以外の就活時もどこも落ちなかったですね。実の親が「あんたなんか、そんな立派な会社がとってくれるわけないじゃない!」と嘘つき扱いするくらい高校の時から比べたら大成長したので。
アメリカの大学に進学した場合、バスケだけじゃないのがあまり知られてないかも。

ユース年代からの心理カウンセラーの必要性

一方で、ギリシャとかは16歳からトップチームに入った選手とかは保護者にも本人にもカウンセラーがつく。いや、つけないと行けない、と言っていました(3年前はまだ完備していなかった)。
中学校を上った少年が数千万を稼ぐ大の大人たちとポジション争いをするので、いじめもあるし、脱落する選手もいるのだとか。だからそういう面では、ギリシャでは目の前の環境に順応するためのスキルを専門家の手を借りて教えようとはしています。
オリンピアコスでもまだまだそこは足りてない、みたいなスタンスだったので、一つ一つコツコツ変えて行くしか無いかと。

B.LEAGUE特別指定選手契約は再考の時期が来ているのでは?

ここまでを読んで、皆さんきっと特別指定選手契約に関して自分が前向きかと思ってらっしゃると思うのですが、ちょっとここは違って、リーグ初動期は学生がどれくらい通用するか、見てみる、という面でよかったとは思うんです。
でももうある程度、どのクラスの選手が通用するかはプロ側も学校側も見えてきたと思うので、プロに翌年行かない選手(例えば大学の下級生)は、怪我のリスクとか、滞在期間(多くはインカレ後の1月〜3月でシーズン途中に入って途中に満了してしまう)を考えると、プレーオフに向けてのチーム創りや精度アップを考えるとどっちがいいかは再考して良いのかな、と思います。
ただ、「学校通いながら、プロ」の選択肢はまだまだないのかもしれないですよね。。。 アスフレにいたケイン・ロバーツのように、そこからNCAAに行く、という道もあるし、選択肢は増やしたいですよね。