ワンハンドシュート or ボースハンドシュート

Twitterを通じて多くのコメントありがとうございます!
今後もたくさんの方と意見を交わしていければと思いますのでリプライ等お待ちしております!

※本投稿はTwitter(@SeanTodo)の投稿を抜粋したものです。


これは賛否両論あるとは思うのですが、ワンハンドのメリットは大きいですし、桜花の井上先生もゴール下は絶対にワンハンドに矯正するし、推奨派ではありますからね。。。自分もミニバスを教えるなら男女問わず小さい頃からワンハンド教えるかもです。
「女子だからこう」みたいな指導論が多くて、海外はそう教え方はしないんですよね。もちろん「女性」としての性的な違いはレスペクトするんですけど、競技としての練習方法や指導を「女子だからこうしないといけない」みたいな感じ派しないんですよね。ボースハンドも「女子は非力だから」みたいなのが根底にある人もいる気がして。これは反対意見があるのも承知で言います。

そうなんです。「日本の女子は非力だから」と最初から可能性を否定してるような気がして。ボースハンドに限らず、そういうネガティブな前提条件で指導が構築されてきて、「ガラパゴス化」してる部分を自分はずっと変えたい、と感じていて、情報発信を始めたので。。。
そもそもインターハイも出たことがなく、アメリカのディビジョン3の大学に行っただけで、プロのコーチになれてる。もちろん努力もしたし、色々回って勉強はしたけれど。。。
まだまだまだまだ日本は学べることがあると思うので。


ワンハンドについては、自分も幼少の時はボースハンド、中学校くらいに完全にワンハンドに移行、あまりシュートは飛ぶ方じゃなくて、3Pを打つのは割とタイミングなり、力なり必要、と思ってました。アメリカに行って、公園とかで5〜6歳児が、305cmのリングに向かった7号ボールを普通にワンハンドで打ってるのをみて、「ああ、そうやって投げていいんだ」みたいな感じでした。日本ではボールを置く場所を身体の正中線にできるだけ近く、という風に習っていて、それを信じて疑わなかったけど、単純に投げやすいように聞き手の方のラインから投げれば7歳児でもFTくらいからでも届くようになります。
砲丸投げとか、ダーツのイメージかな?この辺は @imakura コーチがNatural Perfect Shooting Formとして体系化されていて、ねじりとかも取り入れて(言葉違っても激しいツッコミやめてください!笑)て、出来るようになります。「Natural」というのは本来の人間の身体の使い方の理にかなってるから。

女子をトップレベルで3年指導してますが、ボースハンドの場合、ポンプフェイクだったりが、経験上、極端に減ります。色々トライしましたが、うまく行きませんでした。なので1 on 1 の選択肢が減ることが自分がワンハンドを推奨する理由の①。
②が確率論。シュートは再現性を高めたいので「変動値を減らす」、つまり毎回同じことを同じ精度で出来るようにするためには使う道具は少ない方がやりやすい。両手で打つ選手は「右が6で左が4くらい。でも今日はなんか左にボールかかるな」とか言う選手もいました。トップレベルになると毎回繊細なアジャストが必要になる。そこが片手の方がそのアジャストが半分で済むわけです。そうなると理論的には再現性は高くなる。現に両手だから、片手の選手より絶対にシュートが上手い、という統計はないわけで。JXの宮澤選手はアンダーを代表する選手でしたが、シュートはそこまでうまくなく、ワンハンドにしてから、向上した典型的な例です。
そして③が、海外での評価。留学する際、みたことがないワンハンドのシュートを打つ謎の選手を取るか、と言われると難しい。英語や文化にもアジャストしていかなければならない中でシュートを変える、と言うのはリスクが高いし、そもそもボースハンドだと呼んでもらえない可能性も高くなる(そういうコーチは多いです)。
ボースハンドにした場合、ワンハンドにするのと比べどこまでメリットが大きいか、ということで考えると、プレーの選択肢もおそらく減るし、再現性も理論的にはより難易度が上がる。将来の選択肢も減る、となると、ジュニアの世代はワンハンドの方が良いと思います。

では、今ボースハンドの人、キャリアをボースハンドで終えた人が間違っていたか、とかおかしいか、とか、海外がこうだから、絶対そうしないといけないか、というとそんなことはなく。ただ変えられるなら変えたほうがメリットは大きいかもと言うアドバイスしかできないですかね。
自分が経験したことだと、結論アメリカに行って、完全シュートフォームを変えて、今は七種類くらいで打てます。若いうちからもっと固めていれば、もうちょっと再現性が高い状態で打てたかな、とは思います。
リツイートした矢野選手の件も、届かない時に届かせ方を知ってる人に出会っていたら、ワンハンドで打っていた、という風にも捉えられる。だから出会いは大事。

でも指導者はこうした知識も大事かな、と。「批判的思考法」と言いますが、今まで自分の正しい、と思っていたことが間違ってるかもしれない一度ひっくり返して考えてみたり、統計を取ってみたり。なぜボースハンドがそんなに良いなら、世界で日本やアジアでしかやってなかったのか、とか。思いつかないわけではないと思うので。
割と日本を出て、目から鱗のことはあって、ボースハンドもそのうちの一つかもです。
皆さんはどう思われますか?


これは、3番目はちょっと反対かもです。日本、という国ではプレーできるけど、海外でプレーする機会をそもそももらえないかもしれない。だから男子で言えば、八村がボースハンドで打っていたら、多分NBAではプレーできていない。それって勿体無いのでは、という感じでしょうか。
問題は競技歴を中学校から初めて高校で終えるくらいの場合、高3で変えますか?というと多分NOで(本人がやりたい、と言わない限り)、ボースハンドが定着してしまっているのを変えるか変えないか、というところですかね。
ワンハンドじゃなくてもいいじゃないか、と言う話は聞きますが、 なぜボースハンドじゃないとダメなのか?と言う話はあまり聞かない。絶対的に優位性がないなら、そもそも若い年代でやる必要はないのかな、と。「届かない」というのは、教え方の問題で解決はできるので、それ以外のところですよね。

これはよくわかります。
実際戦えてるし笑。
女子なんてこれ、メダルへの挑戦、本気で見えてますから。

あの子達はもう指導論とか指導方法とか、ワンハンドとかボースハンドうんちゃらを超えて、入るまで練習したんだろうし、とにかくやりきってるんだと思います。
そんな彼女たちを頭ごなしに否定するような発言は見たくないのはよくわかる。


ああ、これは凄くわかります。
確率論だし、最後は自分の納得する形でやって欲しいですからね。女子は18歳でもうトップリーグに入る選手も多いので、そこまで教わったもの、培ったものを変える、と言うのはもう相当なリスクですから。
あとは表現。SNSは自由だけど、言葉の使い方に気をつけないと、真意が伝わらなかったり、売り言葉に買い言葉になったり。。。
でもこれって普段の生活でも起こってるんだろうなあって思います。ふとした一言が相手によっては全然違う取られ方をする可能性がある。
相手を攻撃したくて傷つけたくて、言葉を発してる人ってとても少ないと思ってて、どこか自分を否定されたくない、とか、否定されたから攻撃する、みたいな「防衛本能」が働いてる気がして。だからきちんとわかり合えるように説明をした上で、相手の意見は最終的にレスペクトするって大事かな、と。
答えはないし、10年後、世界中でボースハンドで打ってるかもしれないから。それは誰にもわからないから。


コメントありがとうございます。
読んで感じたのは、「ワンハンドシュート」が問題なのではなく、「ワンハンドシュートを覚えてレンジが伸び、ステップバックなどを覚えたことで、バッドシュート(ステップバックロング3P)を乱射することになった」ということではないかな、と。
ステファン・カリーのことを「ユースバスケットを破壊している」というコーチもいて(マーク・ジャクソンだったかな? @yokomiyaji ご存知ですか?)、それは彼の出現で、みんなロング3Pを乱発するようになった、と。それもステップバックからの難しいものを。一時期結構聞きましたが、最近はあまり自分は聞かないですかね。それは懸念はあると思いますし、そこはセレクションを教える、ということなのかな、と。ワンハンドを覚えてプレーの幅が狭くなった、とは考えないかもです。確かにNBA選手がうつシュートを打ってるのを見て育ってる選手たちに「それはバッドシュートだ」と言っても、なかなか難しいですよね。
かといって、制限かけすぎると長所や創造性が減ってしまう。この辺は、ミニやユースのコーチに聞いてみたいですね。みなさん、どうしてますかー???