みなさん、こんにちは。
昨日はstereotypeということで、二人の若者の話から、この大惨事が起きている日本でこんなに優しい人がいる、そして自分がたまたま知った確率を考えると、おそらくこういう子ってもっともっともっと世の中にあふれている、そしてその子達を育てた親や指導者がいる。。。だから日本って素晴らしいって。そんなこと書きました。
自分は別に無理に楽観的になろうとは思っていないんです。
オバマ大統領がまだ有名になる前に行った基調演説(Audacity of Hope・・・この演説、本当に素晴らしいです。You Tubeとかでもあるんでしょうか?英語がわかる方は一度是非聞いてみて下さい。何度聞いても鳥肌が立ちます)の中の、「Blind Optimism」(盲目的な楽観主義)ではありませんが、世の中全てが順調で薔薇色で汚いことなんて何も無い、そんなことを言いたいのでは無いんです。
こうしている間にも、被災地では窃盗なども起こっているそうですし、被災地以外では義援金寄付を装った詐欺が頻発しています。都内では買い溜め、買い漁りが起こっていることも事実ですし、一部のマスコミは今必要なこと、避難者が今必要としている生き残る術とか、その現状に被災地以外にいる人達がどんなことを具体的に出来るか、といったことを報道せずに、無意味に悲惨な惨状を繰り返し流していたり、東電への取材等へも質問などが上から目線だったり、直前に説明したことさえも理解していない質の低い質問をしている。。。
そんな批判もたびたび見聞きします。
でも。。。
以前、Bad Appleという投稿でも書きましたが、そういうネガティブなことがあるのが事実でも、圧倒的大多数の人達は”腐ったリンゴ”などでは無く、みんな被災地のこと、被災者のことを懇切に考えている、そう思うんです。
メディアだって、twitterだって、本当に大多数の人が世の中に良くなって欲しいと思うからこそ、あえて上述したような「ネガティブ」な視点から物をみたり、情報を流している。そう思うんです。
被災地の方達だって、東京の人達だって、諸外国から観れば「この非常事態に治安が悪化しないなんて、なんて文化的に素晴らしい国だろう」と感嘆を受ける程です。窃盗や犯罪もあるとは思う。でも、他の国なら無法化したりしているだろう状況下でこの国の人達は秩序を守って暮らしている。。。
東電に質問している記者の方達だって、きっと不眠不休で戦っているんです。一部のやり取りしか見えないからわからないけれど、全ての質問が失礼では無いのかもしれない。受け手側にも失礼があったのかも知れない。もしかしたらたくさんいる記者のうち一人か二人、ちょっと思いやりの少ない人が紛れ込んでいたのかも知れない。
大多数は良識があって、思いやりのある人達なんだって。。。
そんなことを忘れてはいけないって、そう思うんです。
中国の「陰陽」の話ではありませんが、「光」があれば必ず「影」がある。
世の中「白」だけ、なんてありえないし、そうだからこそ均衡が取れている、という考え方もあるそうです。
だから、あえてちょっとお互いが批判的なムードになりそうな時にちょっと心が温まる話や、よく耳にする「悪い話」よりも、世の中の大半は本当はもっともっと温かい善良な人達で溢れているんだって、思いだせるようなそんな情報を流す「バランス取り」って大切なのかな、と。
「Blind Optimism」(盲目的な楽観主義)ではなく、「Objective Optimism」(客観的な、事実に基づいた楽観主義)とでも言うんでしょうか。
個人的には自分は昨日書いたことも「Realistic Optimism」(現実的な楽観主義)だと思っています。
「黒い物」、「悪い人」も存在はする。でも、圧倒的大多数は良識と優しさ溢れる人達なんだって、自分はそう思います。それを頭に置いた上で、世の中などの改善点を考えて行く、それがだいじなんじゃないかな、と。