プロチームのスタッフになるために必要なこと(学生用)

みなさん、こんにちは。

いつもありがとうございます。

先日、このサイト宛てに以下のようなメールを頂きました。

大学で学生コーチとして頑張っていて将来、プロになりたい。。。

よくある相談なので今日はこのサイト上でご説明しようと思います。

 

こんにちは。突然ですが僕は◯◯大学バスケットボール部で学生コーチとして活動しております、現在大学一年の〜〜〜〜と申します。

いつも東頭さんのブログを見させて頂いており、生の欧米での体験談やバスケットボールに関する話などはとても参考になっています。

さて、僕は現在学生コーチとしてチームの勝利のためにバスケットボールについて勉強している最中なのですが、将来的にはプロのバスケットボールコーチになりたいと考えております。そこで、具体的にこれからどのような実績、経験、人脈づくり等を行っていけばいいのか、またどのような経緯でプロのバスケットボールのチームのコーチ、スタッフ、マネージャーとして雇っていただくことができるのかといったことが、何から何までわからないことだらけで不安を感じております。それに日本のプロのコーチは元実業団選手であったりとプレイヤーとしての実績がある人が大多数であると聞いております。その中で僕のような高校まででプレーを終えた人間はプロバスケットボールコーチになるのにどのような過程を踏めばいいのかもわかりません。

それと特に今僕が一番興味を持っているのがNCAAのバスケットボールです。やはり、東頭さんがよくブログでおっしゃっている通り、”Always Learning From The Best”の精神に乗っ取り、バスケットボールの最高峰である(一般論としての話ですが)アメリカでバスケットボールを学ぶのがベストなのではないかと考えています。しかし、僕には海外のバスケットボール事情に詳しかったり、つながりを持っている知り合いがあまりいない為、その海外留学という点でもわからないことの方が多く、そこにも不安を感じております。

最後にお聞きしたいことをまとめさせて頂きます。

4年後に大学を卒業をした僕がバスケットボールのコーチになっているためには、具体的にこれから4年間どのような行動や実績が必要なのか。

NCAA Div.1へバスケットボールコーチの修行に行くにはどのような行動を起こし、どのような形で行けばいいのか、またどのような前例があるのか。

 

突然見ず知らずの僕がいきなりこのようなメールを送ってしまい大変失礼をしていることは承知しております。

お忙しいところ大変恐縮ですが、何卒よろしくお願いします。

 ① 飛び込む勇気、わからないことを聞く勇気を持とう!

これは彼の場合は100点満点です。いきなり見ず知らずの人にメールを打つのは勇気がいります。でも聞かなければ何も生まれない。もし聞いてみて10%でも返信が来る可能性があるなら送った方が得ですよね。仮に返信が来なくても送る前と送った後では何も変わってないですよね?だったら10%でも5%でも返信が来る可能性を信じて送っても損なんて絶対ない。むしろ送らない方が「機会損失」で損が大きい気がします。

もちろん、丁寧に!彼の場合、誤字脱字なし、挨拶あり、自己紹介あり、自己の自慢なし、まとめもしっかりとしていますし、自分はすごく好印象でした。

②送る相手に自分の有能さをアピールしよう!相手の仕事を増やさないように!

これはよくあるケースですが、「聞くこと」は良いと言っても、一方で自分のアピール、というか好印象は残していた方が返信をもらえる可能性はぐっと高まるはず。だからここでは「気遣い」「準備」などをもう少し考えても良かったかもです。

それに日本のプロのコーチは元実業団選手であったりとプレイヤーとしての実績がある人が大多数であると聞いております。

とありますが、それはありません。自分がJBL(NBLの前身)に入る前ならいざ知らず、今の時代はこの辺りの事情は目まぐるしく変わってきています。本当にプロを目指したいのなら、まず自分の職種をしっかりと勉強しましょう。自分がなりたい職業はどんな人がなっているのか?自分と似た経歴の人はいないのか?今の時代、HPを調べれば経歴は案外簡単にわかります。SNSなどでしばらく追っかければ海外で活躍している日本人や活躍していた日本人がいる情報も割と入ってくるものです。もう少し調べてみてからこの手紙を書くと「準備しているな」と思いますし、聞く人への配慮(ネットでちょっと調べればわかることくらい自分で調べてから質問する。もっと詳しいことを聞いてみたい)にもなります。本気度も伝わりますし、有能と相手に感じさせることもできる。このちょっとの差が実は大きかったりもします。

(だから①でどんどんメールしよう!と言って同じようにメール送ってきても次回からは②をパスしてなければ返信しないかもです!)

③「相対評価」も忘れずに!SNSを活用しよう!

これはALWAYS LEARN FROM THE BESTと対の話になります。グラフの座標軸みたいなのを思い浮かべてください。そう、x軸とかy軸みたいなアレです。

ベストから学ぶ、というのを「y軸」つまり自分がいるところから行きたい人との距離を調べる。経歴を調べるのももちろん大事ですが、実際にあったり見たりすることをお勧めします。どうしても実績などを見ちゃうとすごくて尻込みしちゃうものなのですが、実際練習を見たり、接してみるとみんな普通の人間ですから(当たり前ですが。。。)。人柄などを見るとモチベーションになることだってあります。

「相対評価」は「x軸」つまり、自分と似た様な年代や経歴の人で頑張っている人って何をしているのか、しっかり調べること。学生コーチなら例えば東海大学の元コーチなどはプレイ経験がなくてもNBLにもWJBLにもコーチを輩出しています。彼らは学生時代何をしていたのか?今いる学生コーチは何をしているのか?もちろん自分の大学の先輩コーチでもそう。周りの人からどんどん話を聞いていくとそれだけで人脈は広がっていきます。

この際、海外に行きたいならSNSで海外情報を発信している人をフォローするのも手です。そうすると海外で活躍している日本人や活躍していた日本人などの情報は入ってくるようになります。

④自分なりのロードマップを描き、ゴールを目指す!

ここまでするとおのずとどれくらい狭き門なのか、逆に思っていたより広き門と思えるかも知れないですし、何が必要なのか、などがおのずと見えてくる。だから自分なりに楽しみながら目標までどうやってたどり着くか、そのロードマップを描いてみる。そしてゴールを目指して出発してみる。

その中でもっと具体的な質問が必ず出てくる。例えば、このスタッツがどう、とか情報整理がどう、とか情報収集がどう、とか。。。

それをまたきっかけに人に質問してどんどん人脈を広げていく、そんな感じで人脈はどんどん広がっていきます。

 

今回、このメールをくれた大学生(なんと若干大学1年生!)は本当にレベルが高い。しっかりした子なんだな、という印象です。②はもうちょっとできた気はしますが、全然及第点。これからどんどん伸びていって欲しい。頑張ってください!応援しています!

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ