R.I.P John Wooden

みなさん、こんにちは。

久しぶりの更新です。

6月4日(金)にJohn Woodenコーチが永眠されました。

99歳。誕生日が1910年10月14日ですから、10回の優勝といい、10に関わりがあるんでしょうか。。。

大学2年の時に、彼とSteve Jamisonというライターの共著、Wooden -A Lifetime of Observations and Reflections On and Off the Court-という本に出会いました。

名前は知っていても、「昔のコーチ」というだけで、何ら興味も無かったのですが、本を読んでみて、「人生が変わった」といっても過言ではないくらいの影響を受けました。(日本版はしっかりと読んだことは無いのですが、下の2冊が一応、この本の翻訳版だそうです。)

大学時代、英語も話せず、バスケットも通じずで一番苦しい時に出会ったこの本のおかげで、バスケットを辞めることなく、最後までやり通すことが出来たし、学校の授業も大切にして、卒業できたような気がしています。最優秀運動部学生賞という、John WoodenがPurdue大学で受けたのと同じような賞を受賞出来たのも素直に嬉しかったですし、そういう賞を受賞した、と公言するのも、彼が著書で「これはチームではなく、自分自身で受けた賞で、勉強とスポーツをしっかりと両立できた証なので、誇りに思う」と公言していたから。。。

迷った時、悩んだ時、いつも読む本はこれなんです。他の著書も読みましたが、やはりSteve Jamisonとのこの本が一番簡潔によくまとめられている。。。(同じくJamison氏と共著のWooden on Leadershipもお薦めです)

三菱、日立を退社する時、自分のやりたいことに迷った時、尊敬する人達から受けるアドバイスと自分が進みたい道、進むべきだと思う道にずれがある時、いつも方向性を示してくれたのがこの本なんです。

2003年に一度だけ、お会いした時も、その自然体の姿に、人として激しい衝撃を受けたのを覚えています。どんなに偉業をなしえても、彼は自分を人より上だとは思っていない。

「I am not better than anybody.  But I always try to believe I am as good as anybody」

(私が誰かより偉い、ということは無い。ただ、いつも誰からも劣ることも無いと思うようにしている。)

彼のお父さんから学んだことだそうです。No better, but as good。変なプライドや優越感を持たないこと、でも同時に偏った劣等感も持たないこと。

彼の一番のすごさは、言葉の簡潔さにあると思うんです。

コーチとして、人として、こういうこと伝えたい、大切にしたい、っていうことがあったとする。彼はそれを言葉にして、それも簡潔に人に伝えることが出来た。

有名な成功のピラミッドにしても、小学校の時の数学の先生から出された宿題である、「成功とは何だと思うか?」ということを何十年も考えて、作りだしたものだったそうです。

自分にはこれだけ長く一つのことを考えたことがあるでしょうか?

「成功とは自分がなりうる最高の自分になるためにやれる全ての努力をした時に生じる自己肯定感から来る平穏な心、peace of mindである。。。」

Peace of mind…

もう一度、自分のこと見直してみたいと思いました。。。周りからの評価などではなく、本当の意味でのPeace of mindを達成する境地まで自分はどれだけ近づけるのでしょうか?今の自分は近づいているのでしょうか?
このブログを読んでいる皆さんにも、Woodenコーチから学んだこと、考えさせてもらったこと、もっともっとシェアしていきたいと思います。。。
「こういう人になりたい」という目標があるとしたら、この人でしょうね。。。
遠い遠い目標の人です。。。同じ時代に生きられたこと、一瞬でも人生で交わる機会があったことに心から感謝です。

Coach,

Thank you for your teachings and the way you lived up to your own words and teachings.

May you rest in peace with your beloved wife, Nellie…

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ