ユーロリーグファナイル4③

みなさん、こんにちは。

いつもありがとうございます。

さて、先週末にロンドンで行われたユーロリーグのファイナル4ですが、本当にいろいろな気付きがありました。

 

戦術的には、これまで自分が教えてきたオンボールスクリーンの使い方に自信が持てたこと。更にユーザーの動き方、合わせ方、オンボールスクリーンが起きた時の他のプレイヤーの合わせ方、オンボールスクリーンに入るまでの過程でたくさんのヒントやアイデアをもらえたこと、またオンボールスクリーンに対するディフェンスの細かい部分を、細かい角度や立ち位置、タイミングなど、これもヒントやアイデアをたくさんもらうことが出来ました。一番大きかったのはこうしたオンボールスクリーン関係ですかね。これは男女関係ない部分ですし、またシンプルにすることも出来るので、カテゴリーも中学くらいまでなら充分に応用可能かなあ、と個人的には思いました。

一方で、日本で教える場合、どちらかというと「常に動き続けること」を強調されてきた選手が多いので、そういった選手にスペースの概念を教えたり、欧米に比べオンボールスクリーンにも慣れていない選手が多いので、そうした選手達の長所も活かしながら今回観て来たヨーロッパのエッセンスを取り入れるというのはどこに落としどころを持ってくれば良いのか、ちょっと整理しないといけないな、とも感じたのが正直な感想です。どこのバスケットも一緒ですし、それは上のカテゴリーのマネをする時もそうですが、「そのまま」やっても通用しないですよね。

もちろん日本でもオンボールスクリーンは多く使われていますが、欧米ほど他の選手のスペーシングが徹底されていないし、それを繰り返し駆使するといったシステムもJBLにもWJBLにも少ない気がします。昨季のJBLのリンク栃木がそういった面では一番多いでしょうか。JBLのトヨタはオンボールスクリーンは多いですが、今回観て来たものとはまた若干スタイルが違う気がします。日本人にとって運動量はすごく大切ですし、そうした中でスペースを取る、ということがただの棒立ちにならないように指導するのは結構難しいんです。

スペースを取って立っているからこそ、出来るリーディング。ディフェンスの位置やパスコース、リバウンドや次のパスの後に自分がどこに合わせるか、クローズアウトするディフェンスに対してどのようにアタックするか、ボールマンがシュートを打った際、自分はリバウンドに行くのか、ロングリバウンドのポジショニングを取るのか、セーフティに戻るのか。。。

”ただ立っている”のとは違い、スペースを取りながら考え、予測しなければならないことってたくさんある。

またそれをしてもオンボールスクリーンで相手ディフェンスをしっかり崩すこと(2対2ではなく、2対3、4で守らせることで相手ディフェンスに歪みを作る)が出来なければ、そもそもスペースを取っていても動きが止まってしまう。

今回観た試合でも動きがあるようでいて、ボール保持者が限定されていたり、日本人選手の感覚では違和感が出るであろう部分がたくさんある。

その辺をどのように埋めて行くか。。。その辺はいつかヘッドコーチになれたら試行錯誤してみたいです。

とりあえず、戦略的にはそこが一番大きな所でしたね。。。