出会い①

みなさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

今回のユタ・ジャズでの見学で一つ大きな出会いがありました。
それはZACH GUTHRIEというコーチ(正式にはManager of Basketball Strategy/Technologyなので戦術・分析担当マネージャー、といったところでしょうか?)に出会ったことです。
最初に見た練習の翌日がゴールデンステイトとの試合でそのスカウティングを担当していたのが彼でした。
若干27歳。大学でもプレイした経験もなく、とにかくデータとビデオを見まくっている人です。
彼のコーチミーティングでのプレゼンテーションのスピード、熱意、正確さに彼より年上でキャリアも上の全てのコーチ陣が完全に虜になっていました。
実際試合もあのゴールデンステイトを延長まで追い込んで僅差の敗退。
特にディフェンスのゲームプランは完全に機能していましたし、ステファン・カリーもかなり手こずっていました(それでも最後31得点まで持ってくるのがさすがMVP、と唸らざるをえませんでしたが。。。)。

彼は日々のハードな仕事の合間にも「趣味で」と言ってユーロリーグを見たり、担当以外の試合を見たりしているそうです。
「今日はゲーム終盤のシチュエーションの勉強をしたいからユーロリーグを見るんだ」とゴールデンステイトの試合前のわずかの時間に言っていました。

13年前も面白いことにこのソルトレイクシティでバスケットボールコーチとしての心構えを学びました。
当時ユタ大学をコーチしていたリック・マジェラスコーチの下で働いていた二人のアシスタントコーチは朝から晩までビデオを見てスカウティングをして、練習では選手よりも元気に活発に動き声を出し、ワークアウトもすごいエネルギーでこなしていました。家族とのバランスに悩みながらもとにかく一生懸命仕事をしていたのです。

アメリカのトップで、リック・マジェラスコーチの下で最高のコーチングを目の前で学んでいる人たちがこれだけの努力をしているのなら、日本に帰って自分はどれだけ頑張れば追いつけるのだろう?と自問自答したものです。
今回もユタ・ジャズで若干27歳の彼があれだけの存在感を出していることに尊敬の念を抱くとともにすごく励まされた気がしました。
やっぱり「絶対量」は裏切らない。実力ある人はそれだけの努力をしているものです。
ワークライフバランスとかもちろん大切。だけれど、大好きなバスケットの中で生活しているのならやっぱりもっともっと時間のやりくりをうまくして、少しの時間も惜しんで「趣味で」でも世界中の様々な試合を見る。まだまだ見たいバスケットもあるし、見に行きたい世界があるなあ、と今回改めて強く思いました。

彼と話したのはそれほどたくさんではありませんが、彼の仕事や彼との少しの会話の中からたくさん学ばされた気がします。
こういう一つ一つの出会いを大切に、自分の糧にして自分も目の前の選手に還元していけるように頑張りたいと思います。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ