連覇とソフトバンク②

連覇シリーズ第2弾。

12月~1月までずっと読んでいたボストン・セルティックスの話でも、やはり似たような話が出ていました。オフェンスは6つの基本的なセットしかやっていなかったと。でもそれがそのシーズンいる選手の特徴によって変わっていったのだと。そして、最終的にたった6つのセットが、いくつものバリエーションに変化する読むことが大変難しいオフェンスに進化していったのだと。

当たり前の話ですが、ボブ・クージーが引退するまではファースト・ブレイク主体のチーム作りをして、ファースト・ブレイクでのゲーム・メイキングが得意だったクージーの長所を最大限に生かしていたと。ですが、ビル・ラッセルが引退する頃には主力選手の年齢も上がってきていたので、どちかというとスローペースになっていた、と。

当たり前のことですが、「進化し続けるプレイ」と「その時いる選手にあった最適なテンポ、スタイル」を追求した結果が、チャンピオンシップという形になっていたのではないでしょうか?すごく書くと簡単に聞こえるのですが、これってすごく深いことだと思うんです。相当注意深く観ていないと、優勝した後とかにわざわざプレイを”進化”(=変化)させなくても良い、と緩慢な心が生れてしまったり、選手から反感をもたれてしまうこともあるかも知れません。「その時いる選手にあった最適なテンポ、スタイル」を追求したくても、指導者にそれだけの引き出しが無ければなりません。口で言うよりも相当難しいことなのかな、と。