さて、マジェラス・コーチの指導について。
練習中のアシスタント・コーチの仕事については前回お話した通りです。
試合中がまたすごい。
相手のガードがプレイをコールします。その瞬間、3人いるアシスタント・コーチが総出で叫び始めます。どのプレイが来るから、守り方はこうだ!と、自分の担当の選手にいち早く知らせる訳です。まるでアシスタント・コーチもプレイしているかのように、全身を使って、声を張り上げながら、選手にプレイを知らせる訳です。
日立でアシスタントをしている時、ある人から、「東頭さんはすごいですね。代々木第二がいっぱいになっていて、最上段に座っているのに、声がはっきりと聞こえてくる。」と言われたことがあります。それは嬉しいようで、当たり前のことなんです。アメリカでは1万人が収容されるアリーナでも彼らの声が通っていたのを観て来たので、絶対に負けてはいけない、と。自分の”アシスタント・コーチ像”はいつだってユタ大学のコーチ達でした。
選手のワークアウトにぎりぎりまで付き合う。
夜遅くまでビデオを観て、相手チームのオフェンスの最初の立ち位置を観ただけで、プレイがわかるようにまで研究し尽くす。
選手に試合中、対応をいち早く知らせる。
「アメリカで一番こき使われるアシスタント・コーチ」と言われることもあるそうですが、それでも彼らは本当によく働き、まるで選手と一緒に”プレイ”しているかのような、コーチングをしていたんです。。。
またいつか彼らと会っても恥ずかしくないように、彼らと同じくらいもっともっと頑張ろう!
そんな気持ちだけで頑張っていましたが、どこまで近づけたのでしょうか。。。
また会いたいですね。