みなさん、こんにちは。
昨日ご紹介したスラムダンク奨学生の矢代くん。
今回は彼とワークアウトした際、彼に伝えたことをご紹介したいと思います。
シューティングや1ON1をメインにしたメニューをしたのですが、その際に気付いたこと。
それが「苦手意識がある」ということでした。
学生の頃、アメリカでプレイしてみて学んだことは、「その時持っている全力をどれだけ出せるかが大切」ということでした。自分のプレイのどこかに自信が無かったり、苦手意識があると、どうしても「もっと練習しなければならない」という意識が働きます。それはそれで大切なことですが、アメリカでプレイする際は、コートの立ったら、もう練習することは出来ない。その時持っている全てを出さなければならない。
例えば、ロングレンジのシュートに自信がなかったとします。2本続けてシュートを落してしまった場合、「もっと練習しなければ」と試合後のことを考えている自分がいたことがあったんですね。
その状況でアメリカ人相手に、大勢の観客の前でプレイすることは出来ません。今、出来ることを全力でやる。それが大切なのだと思い知った瞬間があった。
シュートに自信が無い、と言っても、100本打って100本外す訳でも無い訳です。ドリブルが下手、と言っても、一回でもついたら全て取られる訳でも無い。今の自分の技術を少しでもその試合で出し切って、プレイを成功させることが出来るように考える。その繰り返しがプレイの上達を早くする、ということを学びました。
ドリブルに自信が無い、と言っても、「運ぶことくらいは出来る」、と考えるか、「ガードはやったことが無いからももっと練習しないと出来ない」と考えるかでは、その試合のパフォーマンスは全然変わってくるんです。後者は戦うことを放棄している。その場に選ばれて出ている以上、経験や昔のことを云々言う前に今、出来ることに集中しなければならない。
アメリカではその場、その場で全力で戦わないと、チャンスがもらえなくなる。
そんなことを矢代くんに伝えたかったのを覚えています。
今の所、伝わっているのかな。。。?ハートが熱いプレイヤーなので、どこまで成長出来るか、本当に応援しています。
「Live in the moment(今に生きる)」、という言葉があります。
まさにバスケットコートでは大切なことなのかな、と。
今出来ることを精一杯やる。
試合や練習が終わったら、修正点を考えて、練習をして次に備える。
単純ですが、その繰り返しが上達を生む。
その場、その場での全力を!
コーチングも同じですね。
一生懸命一回一回の指導をもっと大切にします。