人生のバイブル

学生の頃、ふと立ち寄った本屋でJohn Woodenの「Wooden
-A Lifetime of Observations and Reflections On and Off the Court-」という本に出会いました。日本では「育てる技術―元祖プロ・コーチが教える育てる技術」という名前で出版されています。

(英語版の)冒頭に共同筆者であるSteve Jamison氏の「A True North(北極星)」という詩が掲載されています。荒れ狂う海で、コンパスも壊れてしまい、進む方向がわからない時、北極星の力強い光が導いてくれた。。。現代も荒れ狂う海と変わらない。そしてそんな方向を見失いそうな狂気の海の中でも、導いてくれる強い教えがある。Coach Woodenこそが北極星なのだ、というような内容を隠喩した詩です。

この本に出会った当時、私は日本の高校を卒業しアメリカの大学に渡り、バスケット部で同大学史上初のアジア人バスケットボールプレイヤーとしてプレイしていました。とはいえ、日本では全くの無名で、目の前に立ちはだかるアメリカのバスケットのレベルの高さと英語という巨大な壁に日々悩み、行き先を見失いかけてた頃でした。そんな私にとって一つの「北極星」となり、道を示してくれた本でした。この本をあれからどれだけ読んだかわかりません。

後にアメリカでコーチ留学をした際、行く先々のコーチ達にこの本を薦められました。NBAから大学まで様々なレベルのコーチ達のバイブルにもなっているようです。日立サンロッカーズで一緒だった小出敦也トレーナーもボストン・セルティックスでトレーナーをしていた時に一緒だったアシスタントコーチが読んでいた、と話していたことがありました。

シンプルですが、コーチングだけではなく、生き方をしっかりと言葉にして、このように説明ができている人が存在していることそのものに強烈なインスピレーションを受けました。以後、この本に書かれていることを実践しようと努力を続ける毎日です。悩んだ時、壁にぶつかった時、必ず読み返す本です。

英語を読める方には英語版を強くお薦めします。

皆さんの「バイブル」は何ですか?

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ