勉強法: Watching Games

「バスケットボールを勉強する上で一番の勉強法は試合を観ることです」

あまりに単純で怒られそうです。ですが、やはりこれが一番のようです。

以前、OSGの中村和雄さんが記事で「私の知り合いのコーチは3ヶ月間で100試合を観て勉強したそうだ」という話をされていたことがありました。3ヶ月間で100試合。もちろんその方も仕事をされているのでしょう。これは相当な数です。

そういえば、と振り返ってみると大学時代、ひたすらにNCAAとNBAを録画して毎日見まくっていました。それもいくつかチームを選択するんですね。自分の参考になる選手がいる大学、白人ばかりで運動能力も高くないが、強固なディフェンスと知的なプレイが持ち味で将来日本のチームをコーチするのに役立ちそうな大学のチーム、カリスマコーチと言われる人のチーム。。。今振り返ってみると、これらの試合を観たことは自分の中で相当良い財産になっているな、と感じます。

アメリカのコーチ達も選手あがりの人ばかりではなく、マネージャーからコーチに上がる人も大勢います。マネージャー→大学院に通いながらコート外の処理をする人(遠征の予約や備品の手配など)→フィルムコーディネーター(試合分析)→コート上のアシスタントコーチ→ヘッドコーチ、となります。コーチ留学の時、全員のコーチに「どのように勉強していますか?」と質問したところ、みんな口をそろえて「バスケットを勉強する一番の方法はとにかくビデオを観ることだよ」と言うのです。

フィルム・コーディネーターは、それこそ何十試合も試合をみて、分析を行います。この仕事がコーチにとって一番大切である、と質問したコーチ全員が言っていました(また、一番きつい仕事でもある、と言っていましたが(笑))。

確かに日立でアシスタントコーチしていた時も、かなり試合を観ましたが、だんだんと観る所がわかってきたり、バスケットボールという競技そのものについて学んでいっている気がしました(まだまだですが)。例えば、あるスクリーンへのディフェンス側の対応をルールとして頭で理解していても、実際のコートで観てみると、「この選手とこの選手なら、こういう対応もありだな」とか、「この対応のルールはもっとこうしたら良い」、とか気付いてくることがあります。

本当に微妙なニュアンスなんです。ちょっとした角度の問題だったり、タイミングの問題だったり。。。オフェンスの時もピックオンザボール(詳しくはこの記事をご参照下さい!)の時に、上手い人は一瞬顔でフェイクを入れているとか、本当に小さなヘジテーションをしているとか、本では学べないことがゲームではたくさん起きている。。。スローモーションなどで繰り返し観ていると、段々と見えてくることがあるんです。きっとベテランのコーチ達には、もっと見えているのかも知れません。

現在は日立時代なかなか観れなかった女子の試合やNBAの試合などを少しでも多く観れるように心がけています。。。(があまり観れていない。。。)

皆さんも初心に返って、試合を観るのはどうでしょう?

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ