いつもメッセージありがとうございます。かなり勇気づけられています。
メールアドレスを頂いている方には極力返信を行っていますが、うまく返信できない時もあるのでご了承下さい。
さて、日本で尊敬しているコーチがいます。
お会いしたのは今から3、4年前でしょうか。
実はこのホームページを始めたのも、その方が「持っている情報はどんどん出した方が良い」とアドバイスして下さったからです。コーチとしてだけではなく、人間として本当に尊敬しているコーチです。
この方の指導が本当に面白いんです。アメリカで勉強して来たことで、日本であまり知られていないようなことでも、もう実際に形にして、指導されていたりするんです。”指導力”ということでは、今まで見たことが無いくらいすごい人です。難しいことも簡単にして、短期間で教え切ってしまう。その指導はしっかりと論理的な裏付けを持っている。。。
この方は会う度にいろいろな方を紹介して下さったり、いろいろお話をして下さったりします。直接聞いた訳ではありませんが、たぶんこれは”東頭俊典”という人間だから、という訳では無いんです。”アメリカで勉強した東頭”だとか、”日立の東頭”というのは、この方にとっては全く関係無く、”バスケットボールへの想いがある東頭”に良くしてくれているのだと私は思っています。
2006年の世界選手権後、ジェリコ・パブリセビッチ・ヘッドコーチとお食事をさせてもらうことが出来たのもこの方のおかげです。この時のメンバーは、その方と高校の指導者お二人です。熱意があり、勉強熱心で素晴らしい指導者ですが、どちらの方も全国優勝とか全日本ジュニアとかからはちょっと縁が遠い方で、全日本代表監督と通訳もつけて、座って話をする、というチャンスは私同様なかなか無かったと思います。
私達にとってはこんな機会は無いと、一生懸命話を聞いていると、紹介してくれた当の本人は席を立ち、外でたばこを吸いながら、一生懸命話している私たちを観て、満足そうな顔をしてらっしゃるんですね。自分がいると、ジェリコ・コーチと直接話をする機会が少なくなるだろうから、あえて席を立って外から眺めている。。。でもそこには、「チャンスをあげたんだから、しっかり勉強して指導に活かせよ」という無言のプレッシャーもありました。人間の器、とか大きさというか、そういう物を強く感じたのはこの時でした。
”想い”の話を考えていて、このホームページのきっかけを考えていたら、ふと思い出したので、書いてみました。いつになったらこの方に恩返しが出来るコーチになれるのか。。。口で言う感謝ではダメで良いコーチになって、たくさんの選手に”良いバスケット”を教えないと、感謝にはならないと思うので。。。
まずはこのホームページで、自分が知っている情報、また思っていることを恐れずに書いてみようと。そう思った東頭でした。