投稿100回目!想像力のある選手⑤: 佐藤稔浩選手

気付くと投稿100回目となりました。

11月16日に開始してから、毎日更新という我ながらびっくりするマメさでここまで来れました。(内容が手抜き?そんなことないです!)

本当に皆さんのコメントとか、メッセージに力をもらっているんです。本当にありがとうございます。

さて、今回も引っ張ります。想像力のある選手第5弾。今回は実際の選手例です。

日立で一緒だったガードの佐藤稔浩選手。日立時代、小野ヘッドコーチに続いてバスケットを教えてくれたのはもしかしたら佐藤選手じゃないでしょうか?別に本当に”教わった”訳ではないですが、試合のビデオで彼を観ていると本当に楽しかったんです。

彼のプレイは本当に「駆け引き」の連続なんです。

ビデオで観ていると、試合中見えなかった彼のプレイの”意図”がわかる時が多々ありました。

例えば、ショットクロックが残り少ない状況。誰かが一瞬空いていても、その選手の能力と性格(その場面でボールをもらっても打つか、打たないか、またマッチアップしているディフェンスとどのくらいの間合いがあればシュートを打てるか)などを考慮しながら、プレイを選択する。その状況でわざとその選手をじっと見ておいて、自分のディフェンスがそっちに気がいった瞬間(本当にその一瞬の間)にディフェンスの上からショットを打ってしまう。(別にディフェンスも、間合いを過剰にあけたり、サボっている訳ではなく、本当に視線に気をとられた瞬間に打たれている感じなんです。)

彼の持ち味は、マークしているディフェンスが次に彼が何をしてくるか予測できないことです。もしくはわかっていても止められない。セットオフェンスなどで、どこにパスをするか決まっているシチュエーションで、相手がヤマをはってきたとします。普通の選手なら、なら抜いてやろう、とやっきになる所です。これだと選択肢が二つですよね?(パス”出来ない”なら、抜く)

佐藤選手の場合、パスにヤマを張られたら、素早いドリブルをポンっとついて、抜くような素振りを見せて、ディフェンスが普通のポジションに戻った瞬間にはもうパスをしてしまっている。彼の場合は選択肢は。。。。二つ以上はあると思います。本当に一つ一つ細かい駆け引きをしている。観ていて本当に面白いですし、いつもJBLの相手のアシスタントコーチと話すと話題に上る選手の一人でした。(”日立は佐藤が良い!!!”)

ディフェンスでも、ドライブしようとしている選手に対して、素早く寄って、ドライブコースを塞ぐ。それならと、相手がパスをしようとした瞬間にはもうパスコースに飛び出してスティールしている。。。(現在リーグスティールランキング1位です)まさに駆け引き上手なんです。

佐藤選手は自主練習中から、面白いんですね。普通のシュートは絶対打たない。一人でまるで遊んでいるかのようにコートを行ったり来たり、しながら、いろんなシュートを練習している。(実際にはNBAの選手もこういう”イマジナリー1ON1”を自主練では行う人が結構いるそうです)

自主練習中はレイアップも平気で落とすし、わからない人は”ふざけている”ように見えるかも知れませんが、全くそんなことも無く(全くでは無いかも知れないですが。。。(笑))、普通のレイアップを打つなら、あえてディフェンスを想定して変化をつけてシュートをしている。彼の場合、それが大げさなダブルクラッチとか極端なフローターとかではなく、ちょっとリズムを変えるとか、角度を変えるとか、本当に微妙なズレを作ろうとしているんです。

文章にすると小難しく聞こえるんですが、まさに遊ぶ人、Player、なんですね。たまに試合中に本気で笑ってるんじゃないかと思える時がありましたから。。。

こういう選手、観ていて面白いです。あのレベルでバスケットが出来ると楽しくてたまらないでしょうね。「バスケットで答えは一つじゃない」ということを本当に教えてくれた選手の一人です。

言葉にすると小難しく聞こえるかも知れないんですが、バスケットボールって本来そういう駆け引きのゲームなんですよね。プリンストン・オフェンスを発明した、ピート・キャリル・コーチも、「Basketball is a game of counter」と言っています。つまり、常に相手の反対をつくゲームなのだと。。。

こういう発想の自由な選手は、プレイしている本人も、観ている人達も楽しめるのだと思います。自主練習から、ディフェンスをイメージするっていのは良く言われていますが、佐藤選手くらい相手を常にイメージして、”練習”というより、”プレイ”している選手を初めて観ました。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ