アメリカと日本の違い ~アメリカで活躍する日本人①~

みなさん、こんにちは。

今回はアメリカで活躍する日本人について少し書きたいなと思います。

現在NCAAのディビジョンIでプレイしている日本人は知っている中では2人。そう、みなさん御存知の通り、ポートランド大学の伊藤大司選手とユタ・バリー大学の中山明日実選手です。

先日、デザイナー/ジャーナリストのあんどうたかおさんのブログで伊藤選手の紹介がありました。(http://hoopdream.jp/wp/?p=2894

「あまりうまくないけれど、アメリカでの評価が高い」と日本を愛するが故に日本に厳しいあんどうさんのコメントですが、これ、意外では無いんです。先日も書きましたが(言葉づかい編)、アメリカって”成果主義”ってすごく思われがちですが、かなり”泥臭さ”とか、”頑張り”とかが評価される国なんです。”Hard Work Always Pays Off.”(努力は必ず報われる)っていう言葉があるくらい、意外にそういう数字に出ない頑張りが認められる国。。。

日本人は、コーチの意図をしっかり表現しようとするし、何よりハードに練習します。チームを優先する思考も持っている。伊藤選手は特に練習熱心だし、リーダーシップもあるし、”Lead by Example”(行動で示す)することができる頼りになる選手です。基本に忠実なこの選手は、どんなに能力があっても、自分をコントロール出来ないガードなどよりは評価が何倍も高い。

この辺は実際はあまり知られていないことだと思います。以前アメリカに行った時、ディビジョンIの名門校の練習を観る機会がありましたが、ウォークオンと呼ばれる練習生なら、日本人でもなれる選手はいくらでもいる、というのが正直な感想でした。(男子でも、です)もちろん、ウォークオンではなく、選手でやる方が良いのですが、そこに届かなくてもある程度の基礎と絶対的な意思があれば名門大学のウォークオンになれる日本人選手もたくさんいるだろうな、と。別にエンデバーとか入っている選手でなくても、いけないことは無い気もします。。。相当な覚悟は必要ですけれど。。。

正規の選手は厳しいと思いますが、それでも毎年トライする選手は出てきて欲しいですよね。アメリカだけが正解では無いのですが、特に大学などに進学して文武両道を目指したい選手はアメリカの方が専門的なことが学べますし、英語も身に付きます。それにやっぱり世界が広がることを考えると、アメリカは選択肢に入れても良いのかな、と思います。もちろんNBAに行って、とか、正規の選手に絶対なれる、という保証が無い厳しい国なので、覚悟は必要ですが、選択肢としてはその覚悟がある選手には、選択肢として持っていて欲しいな、と。

ちなみに伊藤選手ですが、”上手くない”なんてとんでも無いです。

基本が相当しっかりしています。自分の間合いもわかっているし、プレイにソツが無い。日本でやるには、また日本のバスケットや周りの選手、コーチにアジャストする必要がありますが(この辺はまたそのうち)、バスケット選手としてのレベルは相当高い選手ですよね。卒業したらどうするのでしょうか?人間的にも素晴らしい選手なので、応援したいです。

中山選手についてはまた明日。。。