みなさん、こんにちは。
Coach Todo放談シリーズ。もうここまで来ると私の勝手な主観なので、「正しい」「間違い」はありませんが、どうかつきあってやって下さい。
アメリカ人コーチの”細かさ”についての続編です。
夏に、レイカーズのアシスタント・コーチのクレモンス・コーチが来日されトライアングル・オフェンスをあるクリニックで教えていました。その時はもう細かい。「このケースはジャンプ・ストップでボールをもらい、ナイス・ソフト・バウンズパスを向かってくる選手の足元50cm前に落とす」みたいなことを次から次へと言っていました。
このバウンズパス。結構アメリカ人のコーチは、「ここはしっかりとしたロー・スタンス(低い姿勢)でボールをキープして、ワンハードドリブルでアングルを作って、バウンズパスでボールをポストに叩きこめ!」的な言い回しをする時があります。
これって窮屈。。。
でもアメリカ人の選手はきっと、良く言えば(アメリカ人じゃないのでわかりませんが)「パスを正確に通すことが前提」、いやもっと言うと「ディフェンスの裏をかくのがバスケットボールの前提」と考えている、悪く言えば「コーチの言うことなんか半分聞いておけばいい」と思っている(?)(今日は放談シリーズです!勘弁して下さい!)のか、バウンズパスが投げられなければ、上からパスを通します。バウンズパスした方が良い局面でも上から通す人が多い。そうするとバウンズパスをした方が良いと思っているコーチはどんどんどんどん「バウンズパス」色が強いコーチングをしていく。
逆に外国人コーチに聞くと、日本人選手は「自分で判断しない」と言います。「バウンズパスといったら、ディフェンスが手を開いて待っているのに、そこにパスを出してしまう。一体どうなっているんだ?」と悩む。日本人選手は良く言えば、「コーチの指示に従順」で、悪く言えば「正直過ぎる」のでしょうか?
外国人選手が「指示を聞かない」というのは、完全な偏見で(そういう人も中にはいますが)、彼らはしっかりとチームを優先するプロフェッショナルが多いのですが、良い意味で、このバウンズパスのケースのように、最後は「自分で判断する」選手が多いです。
そういった選手を多く指導してきた外国人コーチが、「バウンズパス」を知らず知らずのうちに口うるさく言っているのに対し、まずはコーチの言うことをやってみる、という日本人選手がこういったコーチングを受けると、機械的になってしまったり、逆に悪い影響になることもあるのかも知れませんね。
こればっかりは何とも言えませんが。。。
英語って身近なようでいて身近ではない。外国ってすごく身近なようで、結構知らないことがある。留学する前は、大きな企業の人はみなさん英語がペラペラなのだと思っていましたし、英語ってもっと簡単な物だと思っていました。少なくともアメリカに10年住んでいる人でも、英語を話せない人がいるなんてことは想像もしなかった。
アメリカ人のコーチングやバスケットも、知っているようでなかなか伝わっていないこと、知られていないこと、またはちょっとしたニュアンスでの誤解やミスコミュニケーションがたくさんある、というのが私の率直な感想です。
セットオフェンスやフォーメーションではなく、もっともっとその根幹的な部分。
その辺を自分だけの感性や意見ではなく、幅広い視野からなんか発信していきたい。。。
頑張るぞ~。
あいまいな表現多いですが、つきあってやって下さいまし。