Attacking the paint ~指導方法④~

みなさん、こんにちは。

今回は、(今回も?)ちょっとうんちく並べます。

前回までで説明してきた”21”や、ゴール下のシュートの指導法、結構適当に感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、きちんとした理論になっているんです。

「戦術的ピリオダイゼーション理論」

もともと30年くらい前にポルトガルで生まれた理論らしく、決して新しい理論では無いそうです。サッカーのモウリーニョ監督などが使っていることで有名らしいです。

”21”などは、完全に戦術的ピリオダイゼーション理論にのっとった、トレーニング方法なんです。

要はどういうことかというと、「バスケットボールはバスケットボールをすることで上手くなる」ということです。試合の中のフックショットは、フックショットのドリルをやるから上手くなるのではなく、実際に相手がいる中で、リバウンドを取った後など、スクランブルな状況で打つことを何度も繰り返す中で、身体で覚えていくものだ、という考え方、といえばわかりやすいでしょうか?

プリンストンオフェンスを発明した、ピート・キャリル・コーチもその著書の中でこのようなことを言っています。「目隠しをしてツーボールでドリブルをしても、目隠しをしてツーボールでドリブルする名人になるだけで、バスケットボールが上手くなる訳ではない」

ゲームに無い状況で練習しても、意味が無い、ということです。

私はツーボールのドリルも使いますし、ゴール下のフックシュートの練習もします。ですから基礎練習はいらない、と言っている訳ではありません。

ですが、戦術的ピリオダーゼイション理論的なトレーニングと組み合わせてこれらのドリルを使うようには意識しようと思っています。そうすることで、より面白い、実戦に即した練習が出来ると思うのです。

この辺の理論は全習法や分習法と絡めて、勉強をしていて、今度講習会で発表しようと思っています。興味のある方は是非ご参加下さい!