Roy Williams②

みなさん、こんにちは。

今日もノースキャロライナ大学ヘッドコーチのRoy Williamsコーチについてです。

今回は、「決断」と「責任」について、感じたことをまとめてみたいと思います。

人生の岐路って誰しもあると思います。

転職でも、チームを去ることでも、引っ越しでも、いろいろと決断を求められることってありますよね。みんなに賛同して支えてもらいたいけれど、周りの人みんなからの賛同を得られることが毎回出来る訳でもありませんし、自分の下した決断から生じる結果、それは成功・失敗ということはもちろん、周りの人との人間関係も含めてすべて責任を取らなければなりません。

長年、カンザス大学でコーチを勤めて、すっかりチームを名門大学に返り咲さかせたRoy Williamsコーチにも大きな岐路が訪れます。ノースキャロライナ大学の伝説的コーチであるDean Smithコーチが引退して、その後を長い間Smithコーチのトップアシスタントとして働いて来たBill Guthridgeコーチが引き継ぎます。そのGuthridgeコーチの後を、ノースキャロライナ出身であるRoy Williamsに継いで欲しいと依頼が来た時の話です。

大方の予想を裏切って、Roy Williamsはカンザス大学に残る決断をします。これが一回目の決断。その数年後に、もう一度ノースキャロライナ大学からオファーをもらい、2度目は、ノースキャロライナ大学に戻る決意をします。その後、2005年、2009年とノースキャロライナをNCAA全米王座に導いたことは皆さんご存知かも知れません。。。

家族のこと、選手のこと、恩師や周りの同僚のこと。。。いろいろな葛藤がある中での決断を随分はしょって書いてしまいましたが(汗)、ここで感じたことは二つ。

一つは、Roy Williamsという名将でも、我々と同じく、悩みに悩んで、結論を二転、三転させて悩んだあげくに、2回の決断をしたこと。「我々と同じく」どころか、この人相当優柔不断じゃないかと親近感を覚えたほど、苦悩した様子が本には赤裸裸に書かれていました。

悩んで悩んで悩んで、最後は自分の心の奥底にある「信念」に従う。これって簡単なようでいて難しいと思うんです。「自分で決める」って、決断が難しければ難しいほど、また家族や恩師、教え子など、周りの人に影響があればあるほど、誰かのアドバイスや、ほかの何かに決めてもらいたくなるものですよね。(天のお告げ的な、”偶然”とか)

でも最終的には自分で決めなければならない。またその責任を取らなければならない。。。

彼がカンザス大学に行く前に、ディビジョンIの大学からのオファーをいくつももらっていても、結局受けなかったのも、この葛藤の末に、「何かがおかしい。何か正しくない、腑に落ちない。」とよく自分でもわからない理由で受けなかったオファーもたくさんあったようです。なんだかよくわからないけれど、英語で言う「Guts Feeling」(最後は心の奥底の直感に従う、というような感じでしょうか)的な感じで決めていたようですが、それも大切なのかな、と。何が正しい決断かは、本当に十数年経たないとわからない場合もありますし、悩んで当たり前だし、難しくても自分で決めていくことの重要性をまた新たに感じ直しました。

二つ目に感じたことは、「決断の責任を取る難しさ」です。

ノースキャロライナのオファーを断った時、ノースキャロライナの恩師や友人の何人かは非常に腹を立てて、中には3年以上も口を聞いてくれない人もいたそうです。

逆にカンザスを断って、ノースキャロライナに行ったときも、今度はカンザスの人が同じような態度を取っていたそうです。

家族や自分にとって最良の選択をしても、周りの人すべてに賛同してもらう、ということは出来ない。ここまで大きな話ではないかも知れないけれど、こういうことって往々にしてよくある話だと思います。仲が良かったり信頼していた人からも、影でいろいろ言われるかも知れないし、どちらの選択をしても、人からの非難を避けられない場合もある。。。

でも、そんな中でも、決断をして、その決断に伴うそういったネガティブなことにもしっかり向き合っていかなければならない。。。まして、そういうことがあっても結果を残さなければならない。。。

33歳になっておいて何ですが、それが大人ってものなんでしょうね〜(笑)

迷うことがあっても、最後は自分で決めて、それに伴うこと全てに向き合える”芯”を持つ。これって大切なんですよね。自分には”芯”があるのかな、とふと考えてしまいました。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ