“OLD SCHOOL”

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

ちょっとまとめて書き溜めています。

みなさんは、”OLD SCHOOL”って言葉聞いたことありますか?

なんだろ、「昔ながらの」という感じの訳になるのでしょうか。

バスケのチームで未だに短パン短く、スポーツ刈りでみんなびしっと整列している大学のチームがあったら。。。「That’s OLD SCHOOL!」みたいな感じで使うんですね。

いろいろな所に講習会に行って、「君の指導を観て、昔を思い出したよ。」って言われること、多いんです。別に「水を飲ませない」とか「うさぎ跳び10往復やらせてる」って意味のOLD SCHOOLじゃなくて、自分の学んできて、大切にしているバスケットの原点って、アメリカでも古い時代のものだったりするんです。

例えば日立時代に試合分析のために作って、今日本代表でも使っているスタッツは、ノースキャロライナ大学のDean Smithヘッドコーチが1981年に出したMULTIPLE OFFNSE AND DEFENSEという本の中のPossession Evaluation Chartを現代用に修正して発展させた物が基礎になっています。

昔は得点を取る度にジャンプボールしていたり、フリースローの後リバウンドが無かったりした時代もあって、今とはポゼッション(攻撃回数)の計算式が違っていたりもします。

そんな昔の物でも、やっぱりすごく説得力があるし、試合を数値的に分析するにはすごく効率的な物なんです。

例えばオフェンスリバウンドを相手チームに1試合どれくらい取られたらいけないでしょう?

10本でしょうか?15本でしょうか?

これはレベルによっても違うし、例えば相手チームのFG%が70%の試合と30%の試合でも当然数が変わってきますよね。

でも”オフェンスリバウンド率”であれば、各チームにあった”標準”の数を出せるはずです。

「相手のミスショットの何%以上は取られてはいけない」、といった目標基準が設定出来るんです。

ブロックショットでアウトオブバウンズになったり、カットボールでも相手チームのオフェンスリバウンドに換算されることもあるので、相手チームのオフェンスリバウンドを”ゼロ”にするのは不可能です。

では何%なら取られて良いのでしょうか?

だいたいJBLなら20%以下に抑えれば、ものすごく出来が良いし、35%以上取られれば相手チームのセカンドチャンスポイントやペイントの得点が増えてきて劣勢になります。

「つまり5本に1回は取られてもしょうがない」、ということが言える訳です。

これを更に「オフェンスリバウンドを取られる理由」として、分析していくと、

1 ボックスアウトをしなかったケース

2 ラッキーバウンス(どう頑張っても絶対にディフェンスがリバウンドを保持出来ないケース。しっかりボックスアウトをして自分とリングの間にもスペースを確保したが、後ろからビッグマンに取られたケースも含む)

3 アウトナンバー(ファーストブレイクだけでなく、ハーフコートでドライブされ、ローテーションが間に合っていないケース含む)

4 Lack of effort (努力不足。ルーズボールへの反応が遅れたりすること)

5 Misreading (読み違えて、ジャンプするタイミングを間違ったりすること)

6 アウトオブバウンズ (ブロックショット後そのままアウトオブバウンズになったりするケース)

の6つに分類することが出来る。

それをそれぞれ数えていくと、意外に大きいチーム相手でも、1、4、5を減らすだけでオフェンスリバウンド率では相手を25%や20%以下に抑えることが出来るものなんです。

そうやって考えて行くと、ボックスアウトの重要性やボックスアウトする時の姿勢の重要性(4、5を減らすために)、ゴール下のシュートに対してはボックスアウト時、手が上がっていた方が有利だとか(ロングリバウンドになることが少なく、いち早くボールに反応することが求められるから)、いろいろなことが見えてくるし、説得力も増します。

結果、結構みなさん昔教わってたことに繋がっていくのかなあ、と思っています。

結構、OLD SCHOOLから学べることってたくさんあるので、自分はすごく大切にしています、っという話でした!