アメリカで学んだこと

みなさん、こんにちは。
いつもありがとうございます。
コメントもありがとうございます。
全部返信出来ないでいますが、しっかり読んでいますし、考えさせられているので、今後ともよろしくお願いします。

さて、この間モントロス・クリスチャン高校に留学している富樫勇樹選手のtwitterでこの動画が紹介されていました。

完全にはまって何度も何度も観ていますが、このナレーション(歌?)の内容にはまっています。
簡単に説明するとこんな感じなんです。

・・・ある若者が”成功”したくて、あるお金持ちに教えを乞いた。
そのお金持ちは『成功したいのなら明日の朝、ビーチで会おう』と言った。
翌日、若者が朝4時にスーツを着込んで約束のビーチに行くと、『成功したいなら連いて来い』と海の中に入って行った。

どんどんどんどん海に入って行く彼を観てためらっていると、『成功したいんじゃなかったのか?成功したいなら来い』と引き込んで行った。
かなり深い所まで来るといきなりこの男は若者を掴み、頭を水の中に沈めた。

気を失うそうになった所で男は若者を引き上げて、『今、息を吸いたいと思っているくらい、強く成功を願えば必ず成功する』と言った。。。

その後、ナレーションがどんどん進んで、喘息患者が発作の時に考えることがただただ息を吸いたい、というその一点に過ぎないのと同じくらい強く、他のどんなことよりもまず成功したい、と強く思うことが成功への道だと。
息を吸おうとするのと同じくらい必死にもがいて、なりふり構わず何よりも成功を願う。。。
そこまで成功への気持ちが強くなった時に人は成功する、と。。。

みんな『成功したい』とは言うけれど、そこまでの強い気持ちや決意は持っていない、と。
パーティに行ったり、人からクールに観られたいと思うほど強く成功を渇望していない。
成功することよりも、寝ることを優先する人がほとんどだ、と。

本気で成功したいと渇望している人は寝食を忘れ、人からどう思われようとも、一心不乱に突き進む、と。
それが『息を吸いたいと思うのと同じくらい強く成功を望む』という意味だと・・・

まあ、超意訳するとこんな感じのナレーションに乗せてNBAのスタープレイヤーが必死にトレーニングしてるんですね。

富樫選手のtwitterでも、「これを見ると外人はもともとの能力が違うなんて言ってられない。 こういう練習の積み重ねが大事だと思う。」と書いていました。

アメリカに行って感じたことって、日本にいた時に思ってた「アメリカ人は練習しない」とか、そういうことよりも必死に頑張るアメリカ人の姿だったんですよね。「努力ってこういうことなのか」って。

日本でもウェイトとかしていたけれど、全然力がつかなかった。
体脂肪率3%だった自分は「筋肉がつかない体質なんだ」と思い込んでいた。
しっかりプロに習って、しっかり追い込んで、しっかり食べていたら、すぐに体は変わって行って、骨のようにやせていたのに、トレーニングを止めて10年以上経つ今もどちらかと言えば筋肉質の方だと言われる。

近所で自分と同じような身長でもDivision I, Division IIの強豪大学で活躍する選手がいました。二人ともスペインで活躍するプロ選手になったんですが、とにかく練習していた。自分より練習する人なんていないなんて、勝手に思っていたけれど、この二人ほど練習出来ない、って本当に思いました。
ウェイトをして、あとはひたすらひたすらシューティングをしている。
黙々と次から次へとシューティングドリルを淡々と、でも激しくこなす。
たった1本外すだけで、「◯×▲△!!!!」と叫びまくって、1人罰走を繰り返す。。。

JBLに入っても、代表に入っても、ああいう感じ、観てなかったし、忘れてました。
練習はもちろんしているけれど、熱、というか、5対5とか練習中ではなくて、1本外して激切れしている姿はそういえばあまり見かけないです。
かっこつけじゃなくて、体育館で1人でシューティングしていてもそんな感じなんですよね。
別に切れることが良い、とも思わないし、それだけが良い、と肯定している訳ではなく、ただなんていうんだろう、”温度”が違う。

アメリカのウェイトルームでは、それこそ奇声や悲鳴や怒号が飛び交っている。
「COME ON, PUSH, PUSH, PUSH!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!!!!!!!!!!!」
みたいな。

日本では、「押し出す時に息吐いて〜」。
「すー」
みたいな。

別に馬鹿みたいに無理して重いウェイトを持とうとして怪我するのが良いとか、叫んでれば良いとか、そういうことじゃなくて。
アメリカ人でもクールな人もいるし、声を出さない人もいる。

なんかそういうことじゃなくて、でもそういう”温度”というか。。。

最近、誰かに「東頭さんのコーチングってこうなんか選手を乗せてくれるっていうか、勢いがあるというか、行ったことないけど、アメリカっぽい」と言われたことがありましたが、きっとそんな感じなんでしょうか?

叫べばいいんじゃない。
無理すればいいんじゃない。

でも、本気でやっていれば声なんて自然に出てくるし、アドレナリンが出まくっているんだから、むしろ本能的には叫びたくなるはず。バスケットボールコートって教室や家庭、社会とは違う”ルール設定”じゃないと、絶対におかしい。だってSTEALしたり(盗んだり)、FAKEしたり(騙したり)していい空間なんて社会には無い訳で。。。

アメリカで感じたことって、戦術とか、小手先のことじゃなくて、もっとこう深い、熱いものだった気がします。
「息を渇望するほど強く成功したい」っていう表現を体現していた人たち、身の回りに結構いた気がしました。

なんだか動画観ていて、ふっと思い出しました。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ