ストリート・バスケット ~その1:ピックアップゲーム

ブザー・ビートのコートを観たら、ふと思い出したこと。

アメリカではそういえば、リングがそこら中に生えていたな、と。

でも北海道出身の自分から観ると、たまに東京に来た時に、校庭にリングがあるのを見かけると、嬉しくて塀をよじ登って中に入りたくなったり、ずーっとリング観てたり(今やったら絶対変質者に見えますよね)、「関東は外でバスケット出来ていいなあ~」って、「北海道の選手はこれじゃあ追いつけないのかなあ」とか、良く考えていたのを思い出します。北海道って外にリング置くと雪で劣化しやすいから、15年前とか私が高校生だった頃とかはリング少なかったんですよね。

DSC00812家の近くの公園で発見!!!

で、アメリカに話を戻すと、リングの数も確かにすごい。でももっとすごいのが、「全米共通ルール」みたいのがあること。公園に行ってバスケをしたければ、誰でも希望すれば必ずプレイ出来ることになってるんです。こんな流れです。

1.人がいたら、なんとなく「1ON1やろうぜ」とか「3ON3/5ON5やろうぜ」みたいな流れになる。

2.キャプテンを決める(3Pやフリースローを打って最初に決めた2人、など様々な決め方がある)

3.キャプテンがチームを選ぶ(独断と偏見。誰も知らないとアジア人は不利(笑))

4.10人以上いたら、残った人が次のキャプテンになる。

5.ゲーム (11ゴール先取、16ゴール先取とかが一般的)

6.勝ったチームは残りもう1試合プレイできる。次のキャプテンに指名された選手が勝ったチームとゲーム(プレイをしていない人が優先で指名される。人が足りなければ負けたチームから好きな人を選んでも良い)

簡単に言うと、こんな感じです。最初「面白いな~」と思ったのは、勝ったら残れる、っていうところ。だから結構本気でプレイするんですね。ファウルは自己宣告(ファウルされた人がコール)、バイオレーションは気付いた人(プレイしている人の中で)が宣告するんですが、どちらかがあとワンゴールで勝つ、という時は、えげつない。大人・子供関係なくハードファウルしてきますから。NBAのプレイオフさながらの「NO LAY UP RULE](ノーマークのレイアップなどは絶対にファウルして止める)のような感じです。なんだか大人気もなく、叫んだり、コールのことで本気でムキになって喧嘩したり(「ファウルした」「触ってない!」とか、「歩いた!」「歩いてない!」とか(笑))、懐かしいです。

アメリカ全国どこに行っても、知りあいもボールも無くてもただコートで誰かプレイしていれば、こうやって混ざってゲーム出来る、っていうのが「バスケットボールが文化になっている」ってことなんだなあ、と思いました。日本でもこんなルール広めていきたいですね。