トライアングル・オフェンス ~その1:トライアングル・オフェンスとは~

Motion Offenseとモーションオフェンス」の所で説明した通り、トライアングル・オフェンスも「オプショナル・フェイズ」というMotion Offenseの一種だと考えられています。今日はトライアングル・オフェンスについて、自分の知っていることを少しまとめておこうと思います。

トライアングル・オフェンスと言えば、言わずとも知れたあのマイケル・ジョーダンが6度優勝した際のシカゴ・ブルズが使用していたオフェンス。またフィル・ジャクソン・コーチがロスアンジェルス・レイカーズに移ってからも、このオフェンスで合計4度の優勝に輝いています。

ジャクソン・コーチがレイカーズのコーチに就任した当時、「マイケル・ジョーダンのような選手がいなくてもこのオフェンスは機能するのか?シャキール・オニールのようなセンターがいても、このオフェンスは機能するのか?」などと、アメリカのメディアにも騒がれていたことがあります。

ですが、もともとこのオフェンスは、「トリプル・ポスト・オフェンス」という名前で、ファースト・オプションはポストにいるインサイド・プレイヤーにボールを渡すことです。つまり、マイケル・ジョーダンはいましたが、破壊力のあるインサイド・プレイヤーを欠いたシカゴ・ブルズよりも、シャキール・オニールのいたレイカーズの方が、より破壊力が増すオフェンスだと、ジャクソン・コーチは考えていたそうです。

マイケル・ジョーダンもジャクソン・コーチが就任した当初は、プロになってから初めて自分がファースト・オプションでは無くなったことに不満を感じて、随分とコーチ陣と意見交換をしたそうです。ですが、結局はこのオフェンスによってもたらされるボールの動きとプレイヤー間の適正なスペーシングによって、自分が更に得点しやすくなり、かつコート上の他の4人のプレイヤーも、ディフェンスの状況を正しく読みさえすれば、得点機会が増えることを理解したジョーダンは、このオフェンスの信奉者になった、ということです。

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ