2009年12月28日、
宮崎県小林高校を全国大会上位常連チームに育て上げた森億先生が、「ライフスキル研究会」と題して講演をされました。
脳科学やスポーツ心理学を勉強されている森先生が自身の体験も踏まえてお話をされ、興味深いお話をたくさんお聞きすることが出来ました。たくさんお話されていた中で、自分が感じたことをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
まずは全体を通して感じたことですが、今回の講演の一番興味深かった点は、その話の深さにあります。例えば、理論的なことであれば本を読めばわかりますし、知識を得ることも比較的簡単に出来ます。ですが今回の講演では、「その理論をそこに結び付けて考えるのか」、などと、理論と実体験を結びつけたことをたくさん聞くことが出来ました。
これはこのHPを通して、皆さんに伝えたいことの一つでもあります。「当たり前」とか「机上の理論」だけではなく、それが実際にはどのようにトップコーチは活用しているのか?それを自分の調べられる限り調べて、皆さんにお伝えしたい。それと同じように、理論だけでは無い「深み」や「実用性」が今回の講演ではありました。
さて、話がそれましたが、今回森先生から学んだことは、以下の3つです。
① 知識を蓄えることは大切。人生常に勉強が必要。
未だ勉強を楽しみながら先へ進んでいく森先生自身の姿を観ているともっと勉強したくなりました。
② 自分なりの”答え”や理論を持つ、または持とうとする姿勢が大切。
これも講演で話されたことではなく、自分で感じたことです。本や大学院で学んだたくさんの理論から、自分で他のことに結び付けて”解”を求めて行く。以前、「アワーグラス」の所でお話しましたが、学問はやはり無限の広がりがあるのだな、と。また、自分なりの解を持つ、その姿勢が更なる知識の習得のモチベーションにも繋がるし、学問の楽しみそのものなのだな、とそう感じました。暗記するだけのものでは、「学問」とか「知識」とは呼べないのではないか、そうとすら思いました。
③ 過去と現在、未来をつなぐのも学問
学問は自分の過去の体験や経験に、別の意味づけをしてくれることがあるのではないか、と。(ごめんなさい。これも講演の内容ではなく、”感じたこと”です)過去の自分にはわからなかったことでも、学問を学ぶことで新たな視点から観ることが出来る。それによって、現在の自分の行動が変わり、未来の自分の指導も変わるのかも知れない、と。
ある本で、「知識はお金を払って得るものだ」という本を読みました。確かに今回の講演はお金を払う価値がある。少なくとも自分はそう思いました。様々な脳科学や心理学の話をどう結び付けるか?それもバスケットボールコーチの視点としてはどうなのか?年末に本当に有意義な時間を過ごすことが出来ました。
森先生、本当にありがとうございました!
講演でお話された内容で、特に印象が強かったことはまた別途取り上げてご紹介したいと思います。