2009年12月28日 森億先生のライフスキル研究会で(自分が)面白いと思った話:
・コーチは心・技・体全てを育てる必要がある。
具体的な図を使って説明してくれました。仔馬をたくましい馬にする、というだけではなく、仔馬を育てた上に、たくましい馬をきちんと乗りこなせる騎手も育成する必要がある、と。当たり前のことながら、確かに技や身体が発達しても、それを使いこなせる心が育っていなければ、意味が無い。ちょっと前の六本木の社長の話では無いですが、ビジネスを良くわかっていても、法の大切さをしっかりと理解していなければ、道を間違ってしまう。それと同じなのでしょうか?
・「再起力」
人間、追い込まれると力を発揮する。火事場の馬鹿力とか呼ばれる物と同義でしょうか?これを「再起力」と呼ぶらしいです。同じミスを続けるのは、それを続けても死なないから。人間は誰しも追い込まれると「再起力」を発揮することが出来る。それによって進化出来る。
・「ゲシュタルト群化原理」
ようは人は意味づけをしようとする、ということ。三角形では無い図形(未完成の三角形)を観ても、三角形が見えたり、人はグループ分をするために、いろいろなことに意味づけをしようとする。悪い言い方をすれば、自分の都合のいいように解釈するということ。コーチングをしている際、見えたり、目についた現象を、自分の都合のいいように解釈して指導されたら、指導されている側にとってはたまらないもの。「自分の目を疑う」、そんなことも必要かと思います。
・ホメオスタシス
恒常性機能、つまり外的要因に関わらず一定の状態を保とうとする生物の不変性です。言い換えるならば、これは「人は変わらない」という遺伝子をもともと持っている、ということ。これを脱却するにはどうするか?森先生流の答えが、チームスポーツの場合、個人を変えたい時は、この個人が変わった後のイメージやメリットをチームメイトに持たせること、だとか。周りの意識を変えることで、変わって欲しいと思う本人にも影響が出てくるのだとか。
・「褒める」vs「おだてる」
「おだてる」は思っていないのに、ある行動を「良いこと」としてしまうこと。「褒める」は変化・成長を認めること。人間は褒められるとドーパミンという酵素が分泌され、褒められた行動が習慣化しやすい、とのこと。選手が主観的に自分を評価できるようになると脳が活性化するようになる。「おれはこれが出来るようになった!」と自分で自分を褒める、認めることが出来るようになるとその行動は習慣化されやすい。
・「好きなこと」を共有すると良い。
ただ人によって脳の反応が違うケースがある。思い出や経験に左右される。ある人にとって「夕日」が特別な意味があっても、別の人にとっては何の意味も無い。これと同じで、「バスケットの好き」を共有するためには、指導者自身が「好き」の引き出しをたくさん持っていなければならない。つまりその競技の魅力を誰よりも広い様々な視点から考えていなければならない。それが出来ていれば、より多くの人と「好き」を共有できる可能性が広がる。
・応援する心
対戦相手の失敗を望むのではなく、相手に最高のパフォーマンスを出してほしい、と願い応援する心。一見不思議に聞こえるが、人のマイナスを願っていると脳は良い状態では無い。自分が言った言葉の全てを脳が聞いていることを忘れない!(ネガティブな言葉ばかり言っていると(考えているだけで)、ネガティブな言葉に囲まれて生きているのと同じ)。
ノートの走り書きを下に書きまくったので、ちょっとわかりづらいかも知れませんが。。。
ご参考まで!