マーチマッドネスが終わって③

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マーチマッドネスの感想③

③ハイピックの多用、スペーシング、オフェンスリバウンド

やっぱり今更だけど、ハイピックが多い。近年のドリブルドライブモーションの流行で、ポストマンのスペーシング、いや役割そのものが変わってきた気がします。

トップのドライブに対して、ピックをかけていないもう1人のビッグマンは3Pの外にいる(たいていはスクリーナーのロールに対してフラッシュorフィルしてハイローを狙う)か、ベースラインぎりぎりにいてゴール下の合わせを狙うか。

優勝したルイビルはこのベースラインのスペース取りを徹底して、何本もゴール下の合わせで得点をとっていました。

こういう試合を観ると日本人の指導者には「ガードが突っ込み過ぎ」とか、「能力があるから空中でかわしてレイアップに行ける」といった部分を気にされる方も多いかもしれません。でも、その前のオンボールスクリーンの使い方、いかにドリブルを簡単に拾い上げずに相手を引きつけているか、しっかりスクリーンを使っているか、また使うためにどのように自分のディフェンスに対して駆け引きをしているか、トラップされたり、オーバーディフェンスされた際は無理せずオープンなプレイヤーにパスをしているか、また空中でかわす前にどのようにそこまで入り込んでいるか。

空中でかわしてレイアップをしなければブロックが高いので、高いレベルになるほど厳しくなってきます。ですが、その前の段階であそこまで入りこむのに、しっかりとしたファンダメンタルを使っている。逆にブロックをかわす技術がアメリカのあのレベルほど必要の無い日本でどれだけのガードがあそこまで密集地帯に入り込めるスキルを持っているか。少しでもディフェンスによられたら簡単にパスアウトしていては35秒あるNCAAよりも厳しい24秒しかない日本のルールでは簡単にディフェンスに守られてしまいます。

無理な能力任せのプレイのように見えて、ダブルクラッチなど難しいシュートを選択して、ディフェンダーが二人、三人飛んでいるような状態では必ずオフェンスリバウンドに激しくあわせています。二人、三人相手に突っ込む無謀なプレイなのではなく、計算されたプレイなのです。相手のビッグマンにファウルをつける可能性もありつつ、シュートが入る可能性もある。ブロックでポストにボールを入れて、ダブルチームをしやすくさせる(しかも通常、ここはビッグマンで決してボールハンドリングがチームで一番うまい選手ではない)なら、最もボールハンドリングに優れたガードがペイント内をアタック、得点、ファウルを誘う、キックアウトのチャンスを狙いつつ、相手が二人、三人で潰しに来たらパスをするか、それともシュートまで行かせてそのリバウンドを奪うか。ブロックに飛んだディフェンダーよりも先述したベースラインぎりぎりに陣取るビッグマンの方がよりよいリバウンドポジションが取れるし、もしもここを外のディフェンダーがよっていれば(つまりペイント内に4人以上いることになる)、当然シューターがオープンになっている。。。

だからコーチにはそんなところを。日本の選手にはどれだけ果敢にバスケットをアタックしているかをみてもらいたいし、ビッグマンがどれだけリバウンドに激しく、

毎回行っているかを観てもらいたい。

ちなみにミドルハイオンボールスクリーン(ハイピック)の使い方に関してはやっぱり世界選手権やオリンピックのヨーロッパチームの方がNCAAなどよりは高度な気がします。

NCAAを観るならガードのスピード+フィニッシュまで持って行くファンダメンタル、ビッグマンのオフェンスリバウンドを、ヨーロッパの代表チームなどを観るなら、如何に3線のディフェンスの裏をかいたパスを出しているかを是非みてもらいたいです。

あと、ラサール大などは行ける所はガンガン行きますが、その中でもジャンプストップを強調しているように感じました。ペイントが完全密集している場合は安易にジャンプパスせずにしっかりジャンプストップをして、リバースピボットから外にボールを返していた。個人技を活かしつつも、そうしたファンダメンタルをしっかりこなしている。。。そういう所をぜひ観て欲しいな、と。。。

他にもたくさんたくさん気付きをもらったのですが、最近の流行と、代表時代(というよりその前から)このHPで強調してきたペイントのアタックの仕方についてちょっと共有してみました。。。

みなさんはどのような感想を持たれましたか?

この記事を書いた人

東頭 俊典

東頭 俊典

バスケットボールコーチ。 北海道出身。
現在はアースフレンズ東京Zヘッドコーチ